エモ 派生ジャンル

エモ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/26 07:51 UTC 版)

派生ジャンル

スクリーモ

エモバイオレンス

エモバイオレンス(Emoviolence)はスクリーモ及びパワーバイオレンスから派生したジャンルである。エモバイオレンスという名称は、イン/ヒューマニティが冗談交じりに発言したものが広がったというのが通説である[8]。日本ではしばしば"激情系ハードコア"と称される。

音楽的特徴としては、フィードバック奏法ブラストビートの融合、およびハードコア的な素早いテンポによる演奏、スクリーモ的なシャウティングなどがあげられる[9][10]Pg. 99イン/ヒューマニティなどのバンドがこのジャンルの先駆けとされている[10][8][11]

スクリーモ的な要素の他に、変拍子の採用や、ハーモニカなどの特殊な楽器の導入、音量を抑えたボーカルなど、ポストロックとの迎合を図るバンドも散見される[12][13]ピアノス・ビカム・ザ・ティースシティ・オブ・キャタピラーフューネラル・ディナーenvyなどのバンドがその好例である[14][12]。こういった音楽性から、たびたびポスト・ハードコアカオティック・ハードコアなどの近似するジャンルと混同されたり、あるいは同一視されることも少なくない。

エモ・ポップ

エモ・ポップEmo pop)またはエモ・ポップ・パンクEmo pop punk)とは、エモとポップ・ミュージック双方の特徴を擁するジャンルである。従来のエモ(エモコア)に比べ、よりわかりやすく、大衆に受容されやすい趣となっている。オール・ミュージックはこのジャンルを、思春期の苦悩や煩悶に満ちた歌詞を、リズミカルなギターの演奏と共に、ピッチの高いメロディで歌い上げるものだと定義している[15]

グランジの衰退から、聴衆の関心が徐々にエモに集まり始めた1990年代中期に、エモ・ポップはウィーザーなどのバンドの出現によって発生した。2001年ジミー・イート・ワールドのリリースした『ブリード・アメリカン』(Bleed American)およびシングル曲の『ザ・ミドル』(The middle)は、このジャンルのパイオニアとされるウィーザーの『グリーン・アルバム』(Weezer)などと共にシーンの中で大きな成功を収め、「蘇った新世代のポップ・パンク」として注目を浴びた[15]

2000年代中期から現在にかけては、フォール・アウト・ボーイパニック・アット・ザ・ディスコパラモアなど、数々のバンドが登場し、シーンを盛り上げている。

エモ・ラップ

2010年代頃からアメリカ合衆国を中心に出てきた、エモとヒップホップを融合させたジャンルである。


  1. ^ 原語に近い発音は「イーモウ」。
  2. ^ a b 「エモ」シンコー・ミュージック・エンタテイメント
  3. ^ 1986-96年まで活動。いったん解散した後、2017年に再結成され活動しているポップパンクバンド
  4. ^ 活字メディアでのイアン・マッケイらの意見表明としては、Flipside誌56巻FUGAZIインタビュー(1988)がある。単に「エモーショナル」というだけでエモコアなりDCサウンドなりにカテゴライズされることに対して「エモーショナルでない音楽はない」し各バンドがそれぞれに音楽的に異なると反発している。また、音楽が様式化し暴力が儀礼化したハードコアを批判し、ロックンロールから失われていくエネルギーを新しい形式で蘇らせることこそがパンクだと述べた。
  5. ^ イースタン・ユースは1997年になって二回、ライブ告知のフライヤーで「激エモ風バンド」という表現を用いている(シンコーミュージックムック『爆音侍』激情無宿編参照)。
  6. ^ 音楽面の影響を与えているという説も存在するが(『ディスク・ガイド・シリーズ #026 EMO』)、エモ・シーンでザ・スミスの影響を大衆のリスナー層に向けて明確に表した人物・バンドは、いまだ存在しない。
  7. ^ http://www.muskiefoundation.org/stories.hadad.html
  8. ^ a b Jason Thompson (2008年6月15日). “CIRCLE TAKES THE SQUARE is in the studio”. PopMatters. 2009年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月18日閲覧。
  9. ^ Anchors (2005年12月27日). “Punknews.org Orchid - Totality”. Punknews.org. 2011年3月26日閲覧。
  10. ^ a b Agna Moraine's Autobiography & RentAmerica split”. Thats Punk (2010年9月14日). 2011年8月18日閲覧。
  11. ^ Andy Malcolm. “La Quiete - the Apoplexy Twist Orchestra split (Heroine Records)”. Collective Zine. 2011年8月18日閲覧。
  12. ^ a b “Interpunk.com - The Ultimate Punk Music Store! Le Pre Ou Je Suis Mort”. Interpunk. (2008年1月15日). http://www.interpunk.com/item.cfm?Item=155110& 2011年8月24日閲覧。 
  13. ^ Benjamin (2009年1月10日). “Single State of Man – s/t LP”. Pinnacle Magazine. 2011年9月1日閲覧。
  14. ^ Live Review: La Dispute, Le Pre Ou Je Suis Mort, Maths and History, The Chantry, Canterbury - 22/06/10”. Alter The Press! (2010年6月22日). 2011年8月8日閲覧。
  15. ^ a b Explore: Emo-Pop”. Allmusic. Rovi Corporation. 2011年6月10日閲覧。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エモ」の関連用語

エモのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エモのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエモ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS