ノイエ・ドイチェ・ヘァテとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ノイエ・ドイチェ・ヘァテの意味・解説 

ノイエ・ドイチェ・ヘァテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 20:41 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ノイエ・ドイチェ・ヘァテ (ドイツ語: Neue Deutsche Härteドイツ語発音: [nɔʏ.ə dɔʏtʃə hɛɐtə])、略して NDH は、ロック音楽の一種。歌詞はほとんどドイツ語によっており、音楽的な背景は様々なものがある。標準的な編成では、ボーカルエレクトリック・ギターエレクトリックベースドラムスキーボードからバンドが構成される。この概念は、1995年ラムシュタインのアルバム『Herzeleid』が登場した際に、それまでノイエ・ドイチェ・ヴェレ (NDW) を支持していた音楽ジャーナリズムが生み出したものである[1]

歴史

パワーメタル/クロスオーバーとして売れているウームフ!は、ノイエ・ドイチェ・ヘァテを代表する最も初期のバンドのひとつである。

NDHは、1990年代半ばに発展した。NDHの形成過程や音楽的表現は、グルーヴ・メタルや、ライバッハディ・クルップスドイツ語版ミニストリーといったバンドの音楽と、並行して展開した。

前史

中でもウームフ!は、NDHの先駆者と考えられている。彼らは1994年のアルバム『Sperm』で、当時のセパルトゥラプロング英語版パンテラといったグループの影響を受け[2]、また、ラムシュタインなどからインスピレーションを得て、リズムを強調した、エレクトロニックハードロックのミクスチャーを生み出した。1994年には、ウームフ!のほかにも、NDHの源となったアルバムが音楽市場に送り出された。グラガー・ハントグリフドイツ語版のアルバム『Täterschaft & Teilnahme』は、ギターを用いない編成ながら、その後のNDHに通じる、ドイツ語で歌う低い声のボーカルが用いられた。シュヴァイサードイツ語版は、ドイツ語によるメタル・アルバム『Eisenkopf』を出し、巻き舌の r(歯茎ふるえ音)の発音を強調するなど、その後ラムシュタインにも影響を与えた。ウームフ!やシュヴァイサーより1年前に、フライシュマンドイツ語版がアルバム『Fleischwolf』でドゥームメタルハードコア・パンクを混ぜ合わせたものにドイツ語の歌詞を載せ、DAFのアルバム『Alles Ist Gut』からのカバーも取り上げた。その後、同様の音楽的指向をもった、シュタールハマー (バンド)ドイツ語版、ラムシュタイン、フォン・デン・ケッテンドイツ語版をはじめ、より多くのアーティストたちが続々と登場するようになった。さらに、もともとデスメタルのバンドだったアトロシティドイツ語版が、1995年に、ノイエ・ドイチェ・トーデスクンスト (NDT)ドイツ語版/ダーク・ウェイヴ英語版系のダス・イッヒドイツ語版と協力して、マッシュアップのアルバム『Die Liebe』を制作した際、ライバッハの曲「Die Liebe」など、NDH関係の曲がいろいろ取り上げられた。1997年までには、幅広いNDHのバンドやプロジェクトが音楽市場に登場しており、地歩を固めていた。

脚注

  1. ^ Axel Schmidt, Klaus Neumann-Braun: Die Welt der Gothics: Spielräume düster konnotierter Transzendenz, S. 269. (Google ブックス
  2. ^ Uwe Rothhämel: Interview mit Oomph!. In: New Life Soundmagazine, Heft-Nr. 5/94, Mai 1994, Seite 7.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ノイエ・ドイチェ・ヘァテ」の関連用語

ノイエ・ドイチェ・ヘァテのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ノイエ・ドイチェ・ヘァテのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのノイエ・ドイチェ・ヘァテ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS