発電コスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:16 UTC 版)
「ソーラー・アップドラフト・タワー」の記事における「発電コスト」の解説
この建設費用からシュライヒらは借入金利を6% 、設備減価償却期間を30年とした場合の発電コストを試算した。それによると発電所規模が5MWの場合1kWh当たり約21円(1€=100円として計算)、200MWの場合約7円となる。これは値は日本の太陽光発電ロードマップの2020年の家庭用電力(23円/kWh)、2050年の汎用電力(7円/kWh)の目標値に相当する。なお、発電コストは減価償却期間と借入金利に大きく依存する。償却期間20年、金利12%の場合約12円/kWhに上がるが、償却期間40年、金利6%の場合約6円/kWhに下がる(200MW)。
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発電コスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:58 UTC 版)
太陽光発電のコストは、一般的に設備の価格でほぼ決まる。運転に燃料費は不要であり、保守管理費用も比較的小さい。エネルギーセキュリティ向上などの付加的なコスト上のメリットも有する。特に昼間の需要ピークカットのコスト的メリットが大きいとされる。途上国で送電網が未整備な場合、消費電力に比して燃料輸送費や保守費が高い場所など(山地、離島、砂漠、宇宙等)では、現段階でも他方式に比較して最も安価な電源として利用されている。 設備導入費用の内訳は太陽電池モジュール(パネル)以外の工事・流通・周辺機器の割合が比較的大きく、日本国内では2011年時点でパネル製造費割合が2割程度とされる。 「太陽光発電のコスト#コスト構造」を参照 発電設備自体のコスト以外では火力発電や原子力発電の発電電力量の削減を進めるに伴い、需要と供給の各種変動ギャップを埋める費用発生も見込まれる。風力発電等の電源も関連する。スマートグリッド等の総合的な対策が各国で検討推進されている。 開発当初は高価で用途も人工衛星等に限られたが経験曲線効果に従い価格が低下した。現時点でもコストが比較的高く普及促進に助成が必要とされる国や地域もあるが、条件の良い地域では既にグリッドパリティが達成されている。中長期的には、風力発電と共にコスト(均等化発電原価)が最も安い発電手段の一つになると予測されている。 グリッドパリティ達成はモジュール価格で1ドル/Wp以下が目安とされた。2012年時点でパネルの種類によっては0.5 - 0.9ユーロ/Wp前後になっている。更なるコスト低減を表明する企業もある。 フランス・ドイツ・イギリス等で2020年までに順次既存の火力発電とコストで競い始めると予測されている。また、米国の好条件地域では、2012 - 2014年頃に天然ガス等の発電コストよりも安くなり始めると予測されている。 日本では補助金が中断した2005年頃から一時的に価格が上昇したが、2008 - 2009年にかけて普及促進政策が施行されてからは低減を再開した。 「太陽光発電のコスト#政策」を参照 さらに、2012年7月に施行された再生可能エネルギー特別措置法に基づく固定価格買い取り制度により、「メガソーラー(大規模太陽光発電所)」に代表される産業用の太陽光発電の導入が進み、コストの下落が加速した。 蓄電池を用いる独立型システムについても、今後の価格低下と途上国での普及拡大が予測されている。 経済産業省によると、個別の発電では太陽光のコストは低いものの、出力の変動をカバーするために火力との連動が必要なことから総合的なコストでは太陽光のコストが最も割高になると試算された。他にコストを押し上げる理由として、規制を逃れるために大規模な太陽光発電所を50kW未満の低圧システムに分割する「分割案件」が横行していることがあげられている。
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