炭酸飲料とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 食物 > 飲料 > 飲料 > 炭酸飲料の意味・解説 

たんさん‐いんりょう〔‐インレウ〕【炭酸飲料】

読み方:たんさんいんりょう

サイダーコーラなど、炭酸ガスの泡による刺激清涼感出した飲み物


炭酸飲料

果実飲料様々なエキス等に、炭酸ガス二酸化炭素)を加えることによって、炭酸飲料は生まれます一般的な例として次のようなものがあります

炭酸飲料のいろいろ

炭酸飲料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 02:56 UTC 版)

炭酸飲料(たんさんいんりょう、carbonated drink)は、炭酸を含んだ清涼飲料水[1]。この定義では果汁入りのものもあるが[1]、果汁入り飲料を除外する定義もある[2]。なお、これとは別に「炭酸ガスを含むアルコール分のない炭酸飲料及びアルコール分のある炭酸飲料」などすべての炭酸ガス含有飲料を含めて「発泡飲料」とする文献もある[3]

歴史

古代ローマでは炭酸ガスの含まれる天然に湧出する温泉や鉱泉の水を病人などが飲用していた[3]。ローマ時代には炭酸水の運搬には等が使われていた[3]

18世紀頃には重曹を用いた炭酸水が、胸やけ、食欲増進、結石、頭痛に効果があるとされた[3]

炭酸ガスを逃さない運搬法も考案されるようになり、イギリスのハイラム・コッド英語版がガラス球を内蔵した瓶(ラムネ瓶)を発明した[3]。しかし、この瓶は製造原価が高く洗浄も不便であり、1892年アメリカウィリアム・ペインター英語版王冠を発明したことで炭酸水の貯蔵や輸送の問題が解決した[3]

各国の炭酸飲料

日本

法規

日本では「炭酸飲料品質表示基準」(平成12年12月19日農林水産省告示第1682号)によって、「炭酸飲料」について、飲用に適した水に二酸化炭素を圧入したもの、及び、これに甘味料、酸味料、フレーバリング等を加えたものと定義している(果実飲料・酒類・医薬品は除かれる)[2]

炭酸濃度

JAS規格では可溶性固形物(糖類等)3%以上のものについて、温度20℃のときのガス内圧力の最低値が定められている。 炭酸水(タンサン水・クラブソーダ)は3.0kg/cm2以上、炭酸水に果汁・乳製品を加えたもの(フルーツソーダ・クリームソーダ等)は0.2kg/cm2以上、炭酸水に果実・果汁の香り・色をつけたもの(オレンジソーダ・グレープソーダ等)は0.7kg/cm2以上、炭酸水に甘味料・酸味料・フレーバーを加えたもので前記にあてはまらないもの(サイダー・レモンライム・コーラ・ジンジャエール・トニックウォーター等)は0.7kg/cm2以上となっている。

ペットボトル入り炭酸飲料の内圧は、20℃で4気圧(4.1kg/cm2)程度である。

消費量

北海道東北地方など寒冷地での消費量が多く、青森県が1位である[4]

中国

中国では1920年代に複数の炭酸飲料メーカーが誕生した[5]。1980年代には瀋陽市の「八王子」、上海市の「正広和(Aquarius)」、北京市の「北冰洋」、青島市の「崂山可楽(Laoshan Cola)」、武漢市の「二廠汽水」、重慶市の「天府可楽(Tianhu)」など全国に8大メーカーがあった[5]

しかし、改革開放政策によりコカ・コーラとペプシコーラが中国に進出し、1990年代には中国国内のメーカーはそれぞれこの2社提携したが主導権を失い、コカ・コーラとペプシコーラが炭酸市場の8割を占めるようになった[5]

その後、「北冰洋」がペプシコーラの交渉で経営権を取り戻して2011年から生産を再開するなど過去のブランドが復活する動きが出た[5]。また、新興メーカーの元気森林(Yuanqisenlin)による無糖炭酸水のヒットなどもあり、他社も健康志向の製品を販売するようになった[5]

健康への影響

種類

アルコール飲料

脚注

  1. ^ a b 広辞苑
  2. ^ a b 「炭酸飲料品質表示基準」(平成12年12月19日農林水産省告示第1682号)第2条
  3. ^ a b c d e f 小武山温之, 中井孝雄「発泡飲料製造法」『日本釀造協會雜誌』第58巻第5号、日本醸造協会、1963年、423-428頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1915.58.4232023年3月20日閲覧 
  4. ^ 「炭酸飲料」支出額1位は青森! なぜ寒いのによく飲まれるのか? (1/2) 〈週刊朝日〉 - AERA
  5. ^ a b c d e 中国で国産炭酸飲料が再ブレーク 健康志向、国潮ブームの流れに乗る”. AFP. 2022年3月12日閲覧。

関連項目

外部リンク


炭酸飲料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 08:45 UTC 版)

大田酒造」の記事における「炭酸飲料」の解説

半蔵 忍ジャーエール - 仕込み生かして作られた炭酸飲料(ジンジャーエール)で、さわやかな甘さすっきりしたのど越し特徴

※この「炭酸飲料」の解説は、「大田酒造」の解説の一部です。
「炭酸飲料」を含む「大田酒造」の記事については、「大田酒造」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「炭酸飲料」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「炭酸飲料」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



炭酸飲料と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「炭酸飲料」の関連用語


2
beer cocktail デジタル大辞泉
100% |||||





7
mock-tail デジタル大辞泉
94% |||||

8
トニック‐ウオーター デジタル大辞泉
94% |||||

9
ノンアルコール‐ビール デジタル大辞泉
94% |||||


炭酸飲料のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



炭酸飲料のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
サントリーサントリー
COPYRIGHT © 1995-2025 SUNTORY LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
サントリー株式会社お酒・飲料大事典
文部科学省文部科学省
食品成分値は文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告「五訂増補 日本食品標準成分表」、 科学技術庁資源調査会編「改訂日本食品アミノ酸組成表」によります。 食品成分値を複製又は転載する場合は事前に文部科学省への許可申請もしくは届け出が必要となる場合があります。 連絡先:文部科学省科学技術・学術政策局政策課資源室 電話(03)5253-4111(代)
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの炭酸飲料 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大田酒造 (改訂履歴)、泡 (改訂履歴)、制酸薬 (改訂履歴)、サントリーフーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS