炭酸飽和度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 16:31 UTC 版)
ソフトドリンク、炭酸水、ビールなどの炭酸飲料の質は、溶解したCO2(炭酸飽和を発生させる気体)の量、すなわち飲料内の炭酸の量に影響される。二酸化炭素 (CO2) は、4.27 μmの赤外線を吸収するので、赤外線炭酸飽和度センサーで外から測定可能である。従来はヘンリーの法則による温度と圧力の関係を使って炭酸飽和度を測定していたが、この方式は密度やエタノールに影響されるため、赤外線による測定法が考案された。赤外線による測定はランベルト・ベールの法則を使ってCO2分子を直接測定するため、密度やエタノールに影響されない。飲料の炭酸飽和度は1リットル当たりの容積またはグラム数で表される。これは、CO2を溶け込ませることで飲料の重量が変化するためである。このことは、炭酸水の重さを測ってみればわかる。溶液がこぼれない状態で蓋をしないでいると、二酸化炭素が徐々に抜けていくため重量が減っていく。蓋をして壜を振ってから蓋を外して重さを測ってみれば、よりはっきり重量が減ったことがわかる。
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