炭鉱の構造とは? わかりやすく解説

炭鉱の構造(坑内掘りの場合)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 23:06 UTC 版)

炭鉱」の記事における「炭鉱の構造(坑内掘り場合)」の解説

炭鉱石炭の採掘地に作られるのであるが、石炭分布、すなわち炭層幾重にも重なっている。したがって採炭条件もそれにしたがい採炭地である切羽の場所も深層化していく。そのため、人員採掘機具、あるいは排水通風のための道を開ける必要もあり、最低二本上の主要坑道掘っていく。この坑道には人員載せる人車採掘し石炭乗せる炭車走行させる掘り方によって立坑斜坑平坑などと呼ばれるが、日本では斜坑多く継ぎ接ぎされて段重ねになっていた。1961年昭和36年)での日本の炭鉱における平均切羽深度地下250mである。ところが、日本より早く採炭進んだイギリスドイツでは750mにも達していた。これは前述長壁式採掘法発展関係しており、労働集約産炭効率化図った結果であり、ルール炭田では特に優れた合理化システム確立していた。しかし、日本では後に斜坑での限界感じ立坑シフトしている。これは日本の炭鉱地層年代相対的に若く、そのため地形褶曲しゅうきょく)し、採掘が困難であるほか、ガス多く含まれているため、それによる品質の劣化、あるいは大規模な事故幾度となく体験してきたためである。

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