日本の炭鉱とは? わかりやすく解説

日本の炭鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:28 UTC 版)

石炭」の記事における「日本の炭鉱」の解説

日本は、オーストラリアインドネシア中国ロシアなどから年間1億8千万トンもの石炭輸入している。 日本の炭鉱はアメリカオーストラリア大規模炭鉱比べて地層構成複雑なため、石炭地下深部にあることが多い。そのため何キロメートルにも及ぶ坑道掘り採掘していたが、労働条件悪く後述のようにメタンガス粉塵による爆発事故落盤などが多発し多く殉職者出してきた。 明治維新以後 石炭燃料工業原料(特に製鉄業)として使用量増大した北海道福島県山口県福岡県佐賀県長崎県主産地で、最盛期にはこれらの地域中心に全国800上の炭鉱開かれ第二次世界大戦中年間産出量は6000トン達した終戦後急激に減少しその後産業回復につれて産出量は再度増加した1950年以降ほぼ5000トン超えるレベル回復したが、石油大量輸入エネルギー革命)、コスト面で外国産のものに太刀打ちできないなどの問題1961年ピーク徐々に衰退し2002年以降国内操業している坑内掘り炭鉱は、北海道釧路炭鉱の1箇所のみとなった。この炭鉱のある釧路炭田は、推定埋蔵量20トン大規模であり、炭層厚く水平に広がり機械化SD採炭採掘が容易であることから、採炭技術の継承海外技術者研修受入先としても活用されている。2007年度以降年間60トン体制での採炭続けていた。 しかし石炭価格の高騰に伴い国産石炭コスト競争力をもつようになってきたため、露天掘り炭鉱次々と開発される。また福島第一原発事故後、国内原子力発電所順次運転を停止する中、電力会社電力安定供給のため、既存石炭火力発電所フル稼働させるようになったため、採掘事業者に対して増産求め動きもあった。 2015年度石炭生産坑内掘り露天掘り合わせて120トン弱で、内訳坑内掘り釧路コールマイン)が約47トン露天掘り(7社)が約73トンとなっている。 2018年度96トン国内生産された。

※この「日本の炭鉱」の解説は、「石炭」の解説の一部です。
「日本の炭鉱」を含む「石炭」の記事については、「石炭」の概要を参照ください。

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