子囊菌類とは? わかりやすく解説

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しのうきん‐るい〔シナウキン‐〕【子×嚢菌類】

読み方:しのうきんるい

真菌類一群。体は菌糸からできていて、子嚢形成し中に子嚢胞子をつくる。コウジカビ酵母菌や一般にカビよばれるものの多く含まれる


子嚢菌類 [Ascomycetes]

 有性生殖器の子嚢をもち、子嚢胞子をつくる真菌の1群をいう。担子菌類(きのこ)とともに高等菌類で、現在、28,650種が知られている。ほとんどの子隔膜のある菌糸体で、無性世代有性世代があり、雌性配偶子ができる造嚢器と雄性配偶子ができる蔵精器との接着または精子受精子嚢つくられる一方酵母のように接合による有性生殖行い接合子から子嚢つくられるものもある。一般に子嚢菌類の菌糸はよく発達して隔膜があり、その中に1個ずつのがある。しかし、子嚢菌類の形や生活環など多様で、現在も分類確定されていない近年(1)半子嚢菌(2)真正子嚢菌類(菌類、盤菌類も含む)(3)小房子嚢菌類 の3群に分ける説が提唱されている。原生子嚢菌であるコウボキン(サッカロミセス属)、アカパンカビ(ニューロスポラ属)やジベレラ(ジベレラ属)、ヨーロッパで珍味とされている盤トリュフ(ツベル属)などが子嚢菌類である。なお、酵母は子嚢菌類や不完全菌類またがっている。

子嚢菌門

(子囊菌類 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 00:14 UTC 版)

子嚢菌門(しのうきんもん)は、菌界に属する分類群の一つであり、担子菌門と並ぶ高等菌類である。減数分裂によって生じる胞子を袋(子嚢)の中に作るのを特徴とする。


  1. ^ 小川真、『カビ・キノコが語る地球の歴史』、p68、2013年9月30日、築地書館、ISBN 978-4-8067-1463-7
  2. ^ 国立科博(2008)p.51
  3. ^ 国立科博(2008)p.81-82
  4. ^ ウェブスター/椿他(1985)p.260
  5. ^ 国立科博(2008)p.104-106


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