QT延長症候群
QT延長症候群(QTえんちょうしょうこうぐん、long QT syndrome; LQTS)は、心臓の収縮後の再分極の遅延がおき、心室頻拍(Torsades de Pointes:TdP、心室性不整脈の一種)のリスクを増大させる心臓疾患である。
概要
心臓の収縮後の再分極の遅延によって生じる心室頻拍は動悸、失神や心室細動による突然死につながる可能性がある。症状は、条件のサブタイプに応じて、様々な刺激によって誘発される。心臓に器質的疾患を持たないにもかかわらず、心電図上でQT時間の延長を認める病態である。QT時間が0.46秒以上、またはRR間隔で補正したQTc時間では0.44秒以上である場合を指す[要出典]。Torsades de pointes(TdP)と呼ばれる心室頻拍を惹起することがある。より簡略にはT波の終点がRRの中点を越えていれば明らかにQTの延長とする。この方法はスクリーニング診察時に用いることがある。
QT 時間の RR 間隔による補正式として、
Bazett の式
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QT延長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 07:53 UTC 版)
オンダンセトロンはQT時間を延長させ、時に、致死的な不整脈として知られるトルサード・ド・ポワントを引き起こす。あらゆる患者で如何なる剤形でも起こり得るが、特に静脈注射時に顕著であり、用量依存的にリスクが増加する。他にQTを延長させる薬剤を服用している場合、先天性QT延長症候群、先天性心疾患、徐脈もリスクを増加させる。このような場合、オンダンセトロンの1回注射量は16mgを超えてはいけない。日本で承認されている用量・用量は成人では経口剤または注射剤(緩徐静注)1日1回4mg±適宜増減であり、効果が不充分な場合は同量の注射剤を使用できる、とされている。電解質異常がある場合には、オンダンセトロン投与前に補正すべきである。服用中の患者は、不規則な心拍、動悸、息切れ、目眩、失神等の症状を感じたら直ちに医師に知らせる必要がある。 ^ 通常、適宜増減とは半量〜倍量を指す
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