MNPとは? わかりやすく解説

MNP

別表記:エムエヌピー

「MNP」とは・「MNP」の意味

「MNP」とは、auやドコモ、ソフトバンクなど、契約する携帯電話会社の乗り換えを行う際、使っている電話番号を継続して使用することができる制度である。「mobile number portability」を省略して、「MNP」となっている。

携帯電話会社は、それぞれ異なるプランを用意している。また、使用できる端末が、携帯電話会社によって異なる場合もある。そのため、通話料金を安くするため、気に入った端末を使うためといった理由で、携帯電話会社の乗り換えを行う人は少なくない。乗り換えで、契約する携帯電話会社を変更する場合、一度契約を解除した上で、別の会社と新しく契約を結ぶこととなる。そうすると、電話番号は新しくなる。しかし、MNPを選択した場合、別の携帯電話会社と契約し直したとしても、電話番号の変更はせずに済む。

MNPのやり方はまず、契約している携帯電話会社に、MNPを使用した乗り換えをすると伝えるところから始まる。そうすると、携帯電話会社がMNPに必要な予約番号を発行をする。その予約番号を持って、乗り換え先の携帯電話会社で、新規契約の手続きを行う形だ。契約をする段階で、乗り換える元と乗り換え先の携帯電話会社同士で、電話番号の照会を行う。そして、新規契約が完了した時点で、乗り換え前の契約は自然と解約される。したがって、MNPは、解約手続き不要であるのが特徴だ。

MNPを使用した乗り換えには、複数のメリットがある。まず、電話番号を変えずに乗り換えができる点が、非常に大きな強みだ。電話番号は、家族や友人が、スマホに電話をかけてくる際に使用する。もし、乗り換えによって電話番号が変わってしまった場合、新しい電話番号を、電話をかけてくる可能性がある人全員に伝えなければならない。また、スポーツジムや通販サイトなどで、電話番号の登録をすることもあるだろう。その番号も、新しいものに再登録する必要があり、非常に手間である。MNPでの乗り換えで、電話番号を継続使用できれば、そういった手間が必要なくなる。

スマホ利用者にとって、電話番号が変わってしまうというのは、乗り換えを行う際の大きな壁である。しかし、MNPが導入されたことで、乗り換えがしやすくなった。その結果、数ある携帯電話会社の中から、自身に合ったプランを提供するところを選べるようになったのも、MNPのメリットである。MNPの対象となるのは、au、ドコモ、ソフトバンクの3大キャリアだけではない。楽天モバイルやワイモバイルなど、いわゆる格安スマホと呼ばれるサービスへも、電話番号を変更させることなく、乗り換えが可能である。よって、電話番号を維持した状態で、スマホの利用料金を下げることも不可能ではない。

さらに、携帯電話会社は、より多くの利用者を集めるために、MNPでの乗り換えに、何らかの特典を用意していることが多い。乗り換えた後、一定期間月額料金を割引したり、手数料を無料にしたりする特典が代表的である。また、乗り換え前に、スマホの料金を分割払いにしている場合、MNPでの乗り換えでそのスマホ料金を肩代わりする会社もある。そのような特典を活用すれば、スマホ利用にかかるコストを抑えられる可能性が高い。

ただ、MNPは、良い点ばかりではなく、いくつかのデメリットがある。代表的なMNPのデメリットは?というと、手数料が発生する点だ。MNPを使って乗り換えをする際には、乗り換え元と乗り換え先の両方に、手数料を支払わなければならない。それぞれ数千円ずつ負担する必要があり、そのコストがMNPを使った乗り換えのネックになる恐れがある。手数料を必要としないのは、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えなど、同一事業者間での乗り換えのみである。

また、乗り換えに関して、電話番号が変わる以外のリスクを回避できない点も、デメリットと言える。MNPはあくまでも、電話番号を継続して使い続けられるだけの制度である。携帯電話会社が提供しているキャリアのメールアドレスは、制度の対象外であり、乗り換え後に変更することになる。

知人や家族との連絡に、キャリアのメールアドレスを使用していた場合、乗り換え後に、新しいアドレスを伝えなければならない。ネットサービスなどに、キャリアのメールアドレスを登録している場合、その再登録も必要となる。そうして、新しいメールアドレスを伝えたり、再登録したりする手間が発生する。最終的には、MNPを使用せず、新しい電話番号を伝えたり、再登録したりする場合と、変わらない手間が必要になる可能性がある。

さらに、乗り換え前に貯めておいた携帯電話会社のポイントも、引き継がれない。ポイントは、携帯電話会社独自のものであるため、引き継がれるのは、同一事業者間での乗り換えに限定される。MNPを使って、他社への乗り換えが完了した時点で、ポイントは自然に消滅する。その結果、損をすることになりかねない。よって、MNPを使って乗り換えをする場合は、コストと手間、そしてポイントの損をしないことを考える必要がある。

「MNP」の熟語・言い回し

MNP予約番号とは


MNP予約番号とは、MNPを使用した乗り換えに必須の番号であり、乗り換え元の携帯電話会社が発行するものだ。MNPを使用した乗り換えをすることを携帯電話に伝えた際、10桁のMNP予約番号が発行される。その番号を、乗り換え先の会社と契約する際に提示すれば、MNPが適用される。MNP予約番号がなければ、MNPの適用ができなくなり、乗り換え後に電話番号を継続使用することも不可能である。

MNP予約番号は、携帯電話会社の店舗で申請する他、オンラインでの手続きや、サポート窓口への電話によって発行してもらうことも可能だ。そして、MNP予約番号には、15日間という有効期限が設けられている。15日以内に乗り換え先での契約を行わなかった場合、MNP予約番号の再発行手続きを行わなければならない。また、店頭ではなく、郵送によって契約を行う場合、有効期限が差し迫っていれば、契約の申し込みができないことがある。その場合も、期限が切れた後に、再発行の手続きが必要となる。ただ、MNP予約番号の再発行には、基本的に料金は発生しない。

また、MNP予約番号は、乗り換えに必須というわけではない。ソフトバンクからワイモバイル、auからUQ mobileという風に、同じ事業者間でMNP手続きを行う場合、MNP予約番号がなくても乗り換えが可能である。

MNP弾とは


MNP弾とは、MNPでの乗り換えをするために、一時的に行う新規契約のことである。そして、新規契約をした電話回線を、MNPの特典目当てで使用する。携帯電話の回線として利用するのではなく、あくまでもMNPのために、使い捨ての弾のように扱う回線ということで、MNP弾と呼ばれる。

携帯電話会社が、MNPを使った乗り換えのために用意している特典は、多種多様である。中には、キャッシュバックや、スマホの割引などの特典もある。そういった特典を利用するために、あえて別の会社で新規契約を行い、すぐにMNPを使って乗り換えをするのが、MNP弾を用いる手法だ。そうすると、直接新規契約をするよりも、得になる可能性がある。

また、人気のスマホを低価格で購入し、高価格で転売する目的で、MNP弾が使用された例もある。さらに、いくつもの新規契約を行ってMNP弾を用意し、MNPの特典が出たタイミングでまとめて乗り換え、特典を利用した後で即解約をする人もいる。そういったMNP弾を使用した乗り換えは、違法ではない。しかし、携帯電話会社にしてみれば、健全な利用をしない上に、特典を利用してから即契約解除をするという、悪質な利用者である。そのため、MNP弾の使用には、携帯電話会社のブラックリストに入るリスクが伴う。ブラックリストに入れば、MNP弾として契約した回線の番号が、MNPで使用できなくなったり、新規契約ができなくなったりする恐れがある。

エム‐エヌ‐ピー【MNP】

読み方:えむえぬぴー

《mobile number portability》⇒番号ポータビリティー


番号ポータビリティ

携帯電話のほかの用語一覧
システム:  FMC  パケット定額制  パケ・ホーダイ  番号ポータビリティ  灰ロム  パケット通信料  ホワイトプラン

りん化マンガン

分子式:MnP
その他の名称:りん化マンガン、Manganese phosphide、Phosphinidynemanganese(III)
体系名:ホスフィニジンマンガン(III)


MNP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/17 14:39 UTC 版)

MNP



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