エッチ‐ティー‐ティー‐ピー‐スリー【HTTP/3】
HTTP/3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/21 01:53 UTC 版)
通信プロトコル | |
開発者 | IETF |
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導入 | 2022年6月6日 |
派生元 | QUIC |
OSI階層 | アプリケーション層 |
RFC | RFC 9114 |
HTTP |
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主要項目 |
リクエストメソッド |
ヘッダーフィールド |
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ステータスコード |
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認証方式 |
セキュリティホール |
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HTTP/3は、HTTP/2に続くハイパーテキスト転送プロトコルの3つ目のメジャーバージョンである。HTTP/2に引き続き、伝送はバイナリ形式で行われる。HTTP/3 は RFC ドラフト「Hypertext Transfer Protocol(HTTP) over QUIC」をベースとしている[1]。QUIC は Google によって初めに開発された実験的なトランスポート層プロトコルである。
2018年10月28日のメーリングリストの議論において、IETF の HTTP および QUIC ワーキンググループのchairである Mark Nottingham は、HTTP-over-QUICをHTTP/3に改名することを正式に提案し、「これがHTTPセマンティクスのワイヤープロトコルに対するもう1つのバインディングであることを明確にし、人々がQUICとの区別を理解できるようにする」と述べ、また、「ドラフトの完成と発行がされ次第、開発を QUIC ワーキンググループからHTTPワーキンググループへ引き渡す」とも述べた[2]。その後数日にわたる議論の後、Nottinghamの提案は受け入れられ、2018年11月に正式に改名された[3]。
2019年9月26日に、Cloudflare、Google ChromeでHTTP/3のサポートが追加された[4]。
2022年6月6日に RFC 9114 として標準化された[5]。
参考文献
- ^ Bishop, M. (24 October 2018). “Hypertext Transfer Protocol (HTTP) over QUIC”. IETF RFC .
- ^ Nottingham, Mark (28 October 2018). “Identifying our deliverables”. IETF Mail Archive .
- ^ Cimpanu, Catalin (12 November 2018). “HTTP-over-QUIC to be renamed HTTP/3 | ZDNet” (英語). ZDNet 12 November 2018閲覧。
- ^ “CloudflareとGoogleのChrome(Canary)がHTTP/3のサポート開始 Firefox(Nightly)も間もなく”. ITmedia (2019年9月27日). 2019年9月27日閲覧。
- ^ “HTTP/3” (英語). IETF. 2022年6月8日閲覧。
関連項目
外部リンク
HTTP/3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:16 UTC 版)
「Hypertext Transfer Protocol」の記事における「HTTP/3」の解説
詳細は「HTTP/3」を参照 HTTP-over-QUIC(hq)としてIETFが開発していた新たな通信プロトコルが、HTTP/3へと改名される。IETFが策定を進めているQUICはトランスポート層におけるプロトコルの名称であり、アプリケーション層プロトコルであるHTTP-over-QUICとの区別を明確にするため、このような名称変更に至った。 HTTP/2と比べ、多重化するストリームの取り扱いが下位層のQUICへ移行したこと、ヘッドオブラインブロッキング(英語版)を回避するためのヘッダ圧縮の変更(HTTP/3用にQPACKが開発されている)などの差異がある。 Googleが試験的に開発していたプロトコルについては「QUIC」を参照
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