HTTP server push
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 06:02 UTC 版)
「Push技術」の記事における「HTTP server push」の解説
HTTP server push (HTTP streaming) は非同期データをウェブサーバからブラウザへデータを転送する方法である。HTTP server pushは幾つかの仕組みで実現することができる。 HTML5の一部であるWebSocket API はウェブサーバとクライアントが全二重のTCP接続で通信することを可能にしている。 一般的に言えば、HTTP server pushでは、ウェブサーバはレスポンスデータをクライアントに返した後も接続を切断しない。ウェブサーバは、イベント(たとえば一つまたは複数のクライアントに通知する必要がある内部データに変更が生じた場合など)が起こった場合に直ちにそれを送出できるように、接続を開いたままにしておく。もし接続を閉じてしまってたら、そのイベントの通知はクライアントから次にリクエストを受信するまで待機しておかねばならなくなる。多くのウェブサーバはCGIを介してこの機能を提供している(例えば、Apache上のNon-Parsed Headersスクリプトなど)。この手法の基盤にある仕組みはHTTP/1.1のchunked transfer encodingである。 別の仕組みとしては、1995年にネットスケープが導入したmultipart/x-mixed-replaceという特殊なMIMEタイプに関係するものである。ウェブブラウザはこのMIMEタイプを、サーバ側がクライアントに新しいバージョンを伝えたい場合にはいつでも変わりうる文書であると解釈する。これは今日でもなおFirefox、Opera、Safariがサポートしているが、Internet Explorerはこれを無視している。これはHTMLドキュメントに適用できるほか、ストリーミング画像やウェブカメラアプリケーションにも適用できる。 WHATWGの Web Applications 1.0提案には、コンテンツをクライアントにプッシュする仕組みが含まれている。2006年9月1日、この新しい実験的なシステムをOperaがServer-sent events(英語版)と呼ばれる機能の中で実装した。これは今ではHTML5の一部として標準化されている。
※この「HTTP server push」の解説は、「Push技術」の解説の一部です。
「HTTP server push」を含む「Push技術」の記事については、「Push技術」の概要を参照ください。
- HTTP server pushのページへのリンク