D二千円券およびE券の発行とは? わかりやすく解説

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D二千円券およびE券の発行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:37 UTC 版)

日本銀行券」の記事における「D二千円券およびE券の発行」の解説

2000年平成12年)には二千円券新たに発行された。この二千円券記念紙幣ではなく一般に流通することを想定して発行され紙幣である。しかしこの二千円券結局普及しないまま現在に至っている。理由としては以下のような事情考えられる現代日本では硬貨紙幣は「1」と「5」のつく単位であるという認識一般消費者浸透しており、そのため、二千円券使い慣れない券種であった。 店側が二千円券受け取っても、一万円券同様レジ下段入れられてしまうなど、お釣りとして二千円券供給されることなく銀行還流してしまうことが多かった発行当初から、お釣りとして客に出さないことを方針とする店が多かった乗車券類の自動販売機食券販売機遊技場パチンコ店公営競技場などの両替機自動販売機などの一部では比較早期二千円券入金対応がなされ、主に銀行両替機では出金対応もなされた一方自動販売機過半数占めている飲料やたばこを中心とした100円400程度商品販売する自動販売機二千円券入金対応は、あまり進まなかった。 発行開始当時ATM両替機自動販売機などの各種機器入れ替えが必要となることから、二千円券新規発行機器製造業需要促し景気回復起爆剤になると期待する向きもあった。しかしこのような出納機器導入する企業立場からすればこれまでになかった額面券ゆえ、機器更新のみならず保守・運用にも新たなコスト負担必要な(かつ、普及するか否か先行き不透明な二千円券入出金対応については、発行開始当時沈滞した景気の中では慎重にならざるをえなかった。 一方でコンビニATMでは積極的に導入進められた。筐体小さく入れる箱の容量限られる中で千円券に対して同額半分容量で済む二千円券好都合であった。 しかし、上述のような各種機器二千円券対応であった場合耐用年数迎え更新されるにあたって二千円券非対応になることも多い。 「二千円紙幣#普及しない現状とその理由」も参照 日本銀行は「二千円券利便性」を主張している、あるいは "していた" が、上述のように、二千円券普及流通させることは2021年令和3年)現在できないでいる。日本銀行からの発券枚数自体は、五千円券のそれを超えていることも一時期あったが、各地銀行金庫眠っているのが実情であり、市中流通枚数少ない。二千円券にゆかりの深い沖縄県においては盛んに普及キャンペーンが行われたことと、本土復帰以前20ドルを含む米ドル紙幣法定通貨であったこともあり、流通量は他都道府県比べて高い時期があった。政府日銀沖縄無関係著名人でも、音楽評論家指揮者宇野功芳新聞記者政治評論家橋本五郎のように「むしろ五千円札のほうが不便であり、二千円札使いやすく美しい」(宇野)・「二千円札込められ思いデザイン美しさ便利さ評価できる普及しないのは普及施策不十分さ故」(橋本)と主張している例もある。D二千円券は、現在発行中の紙幣であるので、金融機関窓口出金両替する時は、在庫があれば、二千円券にして欲しい旨申請すれば供給される。また金融機関両替機でも二千円券出金選択できる機種があり、ATMでも一部機種(主に沖縄県のもの)では二千円券出金できる。 2004年平成16年11月には20年ぶりに一万円券五千円券千円券新しデザインE券)に更新された。こちらは二千円券とは異なり従来からあった券種であり心理的に受け入れやすかったこと、ATM自動販売機では識別装置プログラム更新だけで済むため入出金対応が迅速になされたこと、またD券二千円券を除く)の偽造社会問題となっていたことなどにより、急速に普及した

※この「D二千円券およびE券の発行」の解説は、「日本銀行券」の解説の一部です。
「D二千円券およびE券の発行」を含む「日本銀行券」の記事については、「日本銀行券」の概要を参照ください。

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