Boast

実用日本語表現辞典

boast

別表記：ボウスト

「boast」とは自慢する・誇りにするということを意味する表現。

「boast」とは・「boast」の意味

「boast」は動詞と名詞の両方の働きを持つ英単語である。動詞としては「自慢する・鼻にかける」「誇りにする」という意味を持つ。また、「持つ」という意味で使われることもある。他動詞・自動詞のどちらとしても使うことができる。名詞としては「自慢話・大言壮語」「誇り」という意味を表す。一般的に可算名詞として扱われる。

「boast」の発音・読み方

「boast」は「bóʊst（ボウストゥ）という発音になる。最初の「b」は発音記号も「b」である。この音は、唇を閉じてから急に開くことによって作られる。有声の子音であるため、声帯を振動させて発声する。次の「oa」は二重母音となり、発音に注意する必要がある。「a」という文字が入っているが、発音は「oʊ」となる。日本語で表記すると「オウ」のイメージに近い。口を丸く大きく開けて、閉じていく。また、「o」には強勢が置かれるので、やや強めに発音するのがポイントである。

「s」は「s」となり、歯茎を上歯茎に当てて、舌の先を歯茎につけた状態で、空気を強く吹き出すことで発音される。最後の「t」は「t」の発音である。舌先を上顎歯の裏につけた状態で、空気を出すことで作られる。日本語の「ト」のように母音を入れると不自然な発音になってしまうので、子音のみの発音を意識することがポイントである。

「boast」の覚え方・コアイメージ

「boast」のコアイメージは「自己主張や自己顕示欲による自己宣伝」のようなものである。この単語を覚えるためには、そのコアイメージを具体的な場面に置き換えることが重要である。たとえば「自分自身が自分の成果を誇示し、聞いている人を感心させるシーンを想像する」ことなどがある。また、「boast」は自己宣伝を意味するため、広告やマーケティングなどで使用される場合もある。そのため「広告のテキストやマーケティング戦略などをイメージすること」も有効である。

類義語や対義語を覚えることも効果的な方法である。例えば、「boast」の対義語に「humble（謙虚な）」がある。類義語としては「brag」「swagger」「vaunt」などがある。微妙なニュアンスの違いを整理することで、より「boast」のコアイメージを明確に理解することができる。

「boast」の語源・由来

「boast」の語源は、13世紀後半に遡る。最初に現れたのは、中英語の「bosten」「bostenen」という言葉だった。これらの言葉は、オランダ語の「boosten」という言葉から派生していた。オランダ語の「boosten」は、「高める」「拡大する」という意味を持っていた。英語の「boast」も、自分自身や自分の能力を高める、あるいは拡大することを指しているため、この語源が採用されたと考えられている。

14世紀には、「boasten」という英語が使用されるようになった。これは中英語の「bosten」から派生しているが、より明確に「自慢する」という意味が含まれるようになった。この時期には、「boast」の現在の意味にかなり近い形が確立されたと言える。16世紀に入ると、「boast」は英語でよく使用されるようになり、時代が下るにつれ、現代英語の「boast」の意味は、自分自身や自分の能力を宣言することに焦点を当てるようになった。現代英語では、自慢や虚栄心を表すために使用されることが多い。

「boast」の活用変化一覧

動詞としての「boast」は、一般的な動詞の活用変化に倣う。よって「（基本形）boast」「（過去形）boasted」「（過去完了形）boasted」となる。名詞としては「（単数形）boast」「（複数形）boasts」という形を取る。

「boast」と「brag」の違い

「boast」と「brag」は似た意味を持つ言葉だが、微妙に異なるニュアンスがある。「boast」は、自分自身や自分のもの、または自分が所属するグループなどを自慢することを意味する。これは、強い自尊心や自己評価を持っている人がしがちであり、周りの人たちにアピールするために用いられる。例えば、「私たちの会社は常に最高品質の製品を提供している」というように、自分自身や自分のグループの優位性をアピールする場合に使われる。一方「brag」は、自分の能力や達成について他人に自慢する場合に使われることが多い。例えば「私はあの人よりもっと速く走れる」といった、自分の優位性を他人に自慢する場合に使われる。自慢話をする人を非難する場合など、否定的な意味で使われることも多い。

「boast」の使い方・例文

「boast」は以下の例文のように使用することができる。
「I don't mean to boast, but I aced that test.」(自慢したいわけではないけど、あのテストは満点だった。)
「He couldn't resist boasting about his new sports car.」(彼は新しいスポーツカーのことを自慢するのを我慢できなかった。)
「She tends to boast about her accomplishments a lot.」(彼女は自分の業績をよく自慢する傾向がある。)
「He's always boasting about his expensive clothes and shoes.」(彼は高価な洋服や靴についていつも自慢している。)
「Hope he doesn't boast too much about his wealth.」(彼が自分の富についてあまり自慢しないことを願っている。)
「She was boasting about how she could speak five languages fluently.」(彼女は5つの言語を流暢に話せることについて自慢していた。)
「He boasted that he could beat anyone at chess.」(彼はチェスで誰にでも勝てると自慢した。)

（2023年3月28日更新）