2010年シリーズ
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7 狼と暮らす・・・ (Серия 5) おなかをすかせた狼2匹はマーシャを誘拐し、食べ物がいっぱいに詰まった冷蔵庫と引き換えにしようと脅迫状を残した。マーシャと一緒にいることがどんなことになるのか知っている熊は、狼の脅迫を笑い飛ばす。 題名は「狼と暮らす-遠吠えをした後で (с волками жить, по-волчьи выть)」というロシアで言い慣ならされている言い方を踏まえている。なお、この言い習わしの意味は、敵対的な状況の中でも状況が変えられないのならそこになじまなければならない、ということである。 Серия 5 8 電話、電話して! (Серия 9) サッカーの試合をテレビで見ていたい熊は、マーシャに携帯電話を持たせて森で遊んでくるように促す。何かあれば携帯で熊を呼び出し、呼び出されたらすぐに駆けつけるというのである。ところが、マーシャはのべつまくなしに電話をかけてきて、サッカーを見るどころではなくなってしまった。 この題名の「電話、電話して! (Позвони мне, позвони!) 」は1981年のソビエトの映画「カーニバル(Карнавал)」の中の曲の題名と歌詞(リフレインの部分)を踏まえている。 Серия 9 9 ヴァレニエの日 (Серия 6) 熊は庭になっている色々な果物を収穫してヴァレニエ(ジャムのようなもの)を作ることにした。ところが、熊が少し目を離したすきに、熊が収穫した果物をマーシャが全部食べてしまった。 題名はカルソンが誕生日にそのように言い間違えたことに由来する。カルソンとはソビエトのアニメ「小さな子とカルソン(Малыш и Карлсон)」(1968年)の主人公である。ヴァレニエを食べながら相手の子供に「誕生日おめでとう」というときに「誕生日((день рождение)」を「ヴァレニエの日(день варенья)」と言い間違えた場面がある。そのようなことから、現在ロシアでは「誕生日」のことをおどけて「ヴァレニエの日」という。 Серия 6 10 氷の上の休日 (Серия 10) スケートをしに湖に来たマーシャだが、うまく滑ることができない。誰かに教えてもらいたいのだが、たまたま湖にいた雌の熊はマーシャに気が付ない。そこで家で寝ている熊を湖まで引っ張ってきた。 題名はアメリカのスケートショーである"氷の上の休日"(Holiday on Ice)を踏まえている。 これはアメリカでは1943年から1985年の間に行われ、ヨーロッパでは1950年から開催されている。ソビエトでは1959年、スターリン政権の後に開催された。 Серия 10 11 一年生の最初の授業 (Серия 11) 熊は自分の家を教室にしたてて、マーシャに学校の授業をすることにした。 オリジナルの題名の「Первый раз в первый класс(逐語訳すれば"一年生ではじめての"というようになる)」は、生まれて初めて学校で勉強をすることを描いた詩歌における決まり文句。 Серия 11 12 鍵のかかった国境 (Серия 12) 熊はウサギと庭に人参の種をまいた。熊はできるだけ大きく育てて記録を狙いたいのだが、ウサギはすぐに引っこ抜いて食べてしまう。ウサギに盗られないように見張っては見たものの、寝ずに番をすることもできないかった。そこで、マーシャに代わりに見張ってくれるように頼む。 題名は大戦間における有名なスローガン「鍵のかかった国境(Граница на замке)」を踏まえている。またこれは1937年のソビエトの映画のタイトルでもある。このスローガンは今でもロシア国境警備隊のモットーとなっている。 Серия 12 13 隠れてないのはだぁれ、私はわるくないわよ! (Серия 13) 熊はクロスワードパズルを楽しんでいたのだが、マーシャが隠れん坊をしようと誘う。マーシャから隠れて、落ち着いてクロスワードに集中できる場所を探すのだが、必ずマーシャに見つけられてしまう。 「隠れてないのはだぁれ、私はわるくないわよ!(Кто не спрятался, я не виноват)」はこの回の話を見ればわかるように、かくれんぼの時に鬼が探し始めるときの掛け声。 Серия 13
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