2010年シーズン参戦の断念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:35 UTC 版)
「US F1チーム」の記事における「2010年シーズン参戦の断念」の解説
2月28日にUS F1は当初の参戦計画を2011年まで延期するようFIAに要請した。その際に、アンダーソンとハーリーは、2011年からF1参戦する意向を証明するための保証書をFIAに提出したとされる。これがFIAに受理されれば「13番目のチーム」が事実上解除されることとなり、2010年からF1参戦を目指していたステファンGPの道が開ける可能性が高まることが期待された。2010年度の新参チーム参戦枠は13チーム26台であり、ステファンGPは14番目のチームとしてFIAに参戦申請を続けていたが認められなかった。これらの背景から、ハーリーを仲介役として合併案などが出されたが、US F1チーム側はそれを認めなかった。そこでFIAが提示していた問題解決案の一つである参戦延期案を行えば「13番目のチーム」が解除されるため、それまでに参戦を申請し続けたステファンGPのF1参戦の可能性が高まる。 3月2日、前述の資金難のためにチーム経営・運営を終了し、従業員に無期休暇命令を出して閉鎖をしたと伝えられた。チームと正ドライバーとして唯一契約していたホセ・マリア・ロペスは、契約履行に必要な金額の一部(約83万ドル)を支払っていたが、これも契約解除された。そのために、ロペスはHRTでリザーブドライバーとして契約する事を目指していたが、遂にそれもかなわなかった。この際にロペスはUS F1について「彼らはFIAやFOTA、FOM、そしてアメリカのレースファンの全てをだました」と述べた。 これに対し、チーム代表であるアンダーソンは、チームの閉鎖はしておらず、2010年シーズンからの参戦を2011年まで延期できるかどうかについて、FIAからの返答を待っているところであると述べていた。
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