2009年議会と特別会期でのその他の検討事項
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「スティーブ・ベッシャー」の記事における「2009年議会と特別会期でのその他の検討事項」の解説
2009年議会に続いて、検事総長ジャック・コンウェイがギャンブルに関連する2つの問題について助言的意見を出すよう求められた。共和党州上院議員デイモン・セイヤーが、過去に行われたレースの結果についてプレーヤーが賭けることができる「インスタント・レーシング」は、州憲法の下で認められるかについて意見を求めた。民主党議員ジョディ・リチャーズも、州の競馬場でビデオ・ロッタリー・ターミナルを認めるために憲法修正が必要か、あるいは州営宝くじを認めた憲法修正の下で合法と解釈できるかについて、助言的意見を求めた。批評家は、コンウェイの父がケンタッキー州競馬委員会の委員であるので、この件には利害の対立があるはずだと言ったが、コンウェイは対立があることを否定し、行政府倫理委員会は操作が行われるよう公式の要請が無い限りはっきりした姿勢を見せることを拒否した。コンウェイはその後の2009年6月にビデオ・ロッタリー・ターミナルはケンタッキー州宝くじコーポレーションが管理するならば合法であるという見解を出し、2010年1月にはインスタント・レーシングが、幾つか規則の改正をすればパリミュチュエル方式を認める州法の下で認められると述べた。 2009年5月、ケンタッキー州警察は経費削減のために、2009年6月1日から自動車運転免許試験を英語でのみ行うと発表した。この試験はそれまで22の言語で行われていたが、州警察によれば、外国語版の試験は近年の交通法の変更を反映する更新が行われていないと言っていた。その2日後、ベッシャーは州警察の新方針を逆転させ、そのことについて自分は聞かされておらず、しかも悪行だと考えると言った。外国語版の試験問題は更新させるし、提供を続けられると約束した。 2009年4月、ベッシャーはケンタッキー大学、ルイビル大学、シカゴを本拠とするアルゴンヌ国立研究所の間で共同事業として、レキシントンに研究施設を建設し、電気自動車に使われる先進電池技術を開発すると発表した。その1週間後、全米先進交通用電池セル製造同盟が、ハーディン郡に電池製造工場を置くと発表した。同盟は近くに研究施設があることが、他の場所と比べてケンタッキー州を選ぶ動機になったと言っていた。しかし、その企業は連邦の景気刺激策資金3億4,200万ドルを受け取ることを期待していた。2009年8月、その資金が否定され、当局はその工場が建設される見込みがないことを認めた。 ベッシャーは2009年6月に、州予算10億ドルの赤字に対応するために特別会期を招集した。その後ベッシャーは通常会期の間に認められなかった経済優遇策パッケージを含むよう招集理由を変更した。検事総長コンウェイがビデオ・ロッタリー・ターミナルに関する意見を出したこともあり、州内でギャンブルを拡大する手段を州法で認めさせる必要があった。州憲法修正に必要な票数が60票から51票に引き下げられ、下院はギャンブル拡張法を通過させたが、共和党が支配する上院予算配分歳入委員会では10対5の票決で否決された。修正予算と経済優遇策法案が10日間の会期で通過した。 ベッシャーはそのギャンブル拡大策が再度上院を通過できなかったので、2010年州議会に先立って、共和党上院議員を行政府と司法府の魅力的な役職に指名することで、上院における共和党優位を切り崩そうと図った。特別会期終了の直ぐ後で、共和党上院議員チャーリー・ボーダーズを公衆安全委員会委員に指名した。その指名でボーダーの空いた議席のために特別選挙があり、民主党のロビン・ウェブが当選して、上院の構成を共和党20人、民主党17人、独立系1人に変えた。独立系の議員は通常共和党側で投票していた。ウェブの当選に続いて、ベッシャーは共和党上院議員ダン・ケリーを巡回裁判所判事に指名したが、特別選挙では共和党が議席を保持した。
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