2009年選挙制度改革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/18 08:56 UTC 版)
「グリーンベルト (メリーランド州)」の記事における「2009年選挙制度改革」の解説
プリンスジョージズ郡の法人化された10市の中で、グリーンベルトは市政委員と市長を市全体の選挙で選ぶ3市の1つである。他の2市はディストリクトハイツとニューキャロルトンの各市である。他の7市は小選挙区と市全体の選挙区を組み合わせている。2008年2月28日、メリーランド州アメリカ市民自由同盟とプリンスジョージズ郡全米黒人地位向上協会がグリーンベルト市政委員会に文書を送り、グリーンベルト市の市全体を選挙区とするやり方は、1965年の選挙権法第2条に違背していると訴えた。この文書に拠れば、2000年国勢調査により、グリーンベルト市の選挙年齢人口のうちアフリカ系アメリカ人が38%、アジア系が13%、ラテン系が6%を占めている。しかしこの時点で市政委員の全てが白人だった。その文書は、小選挙区制、累積投票制、あるいは選択投票制に切り替えることを提案し、改革が行われない場合は訴訟が起こされると告げていた。市民が人種的に多様であるのに、2009年より前30年間の選挙では、僅か2人のアフリカ系アメリカ人が出馬しただけだった。その内1人は投票前に撤退していた。2008年6月、アメリカ合衆国司法省が市の選挙制度に関する調査を始めた。 2008年、市政府は選挙制度改革に関して、アメリカ市民自由同盟、全米黒人地位向上協会、フェアボートと協力して、3回の公聴委員会を開催した。100人以上の住民がフォーラムに出席した。落選した経験のあるアフリカ系アメリカ人候補者ジャネット・ゴーディは「私の関心は、人々がその忠誠心を後に置いて行かないということである。集会に行くことで私が望んでいることを分かり、市民として力を持っていることを見い出すようになった。」と語った。 2009年、市は市政委員の多様性を増すことを目的として、幾つかの選挙制度改革を実行した。市政委員の数を5人から7人に増やし、投票者の列を短くするためにグリーンベルト・イーストで投票所を追加し、事前投票を認めるために市憲章を改定した。 2009年11月3日に行われた選挙では、アフリカ系アメリカ人のエメット・ジョーダンが、投票総数の75%を得て当選した。市政委員会は市の役人の第2位にあたる市長代行にジョーダンを選出した。投票総数は2007年の1,898票から2009年には2,399票まで、26%も増加した。 2013年11月5日に行われた選挙では、エメット・ジョーダンが投票総数の77%を得て当選し、最高票を得ていたので、市政委員会が市長に選出した。
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