2代目小牧市立図書館(1978年 - 2020年)
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1976年(昭和51年)には舟橋市長が新館の建設を決定。先進的とされた東京都の日野市立図書館などの視察を行い、象設計集団に設計を依頼して同一地点での建て替えを行った。1976年12月27日から1977年(昭和52年)3月31日までは長期休館とし、同年4月1日には旧・小牧保健所の建物を仮設館として図書館業務を再開した。この間の同年2月18日に新図書館の建設に着工している。同年12月1日からは仮設館から新館への図書館移転のための長期休館に入り、1978年(昭和53年)1月17日に2代目の小牧市立図書館が開館した。 新館開館直後の1月21日には、芥川賞作家の小谷剛を講師に招いて「文学雑話」と題した開館記念講演会を開催している。同年4月19日には移動図書館車「あおぞら号」の運行を開始した。新館の建物は建築系の雑誌などに取り上げられ、愛知県内外から視察者が訪れた。 新館の1階は視聴覚室や集会室のみであり、一般書や児童書などの書架が置かれたメインフロアは2階である。利用者は屋外の大階段を上り下りして入館する必要があるため、高齢者などからは建物の設計に不満の声がある。また、学習室が設けられなかったことから、図書館での受験勉強を望む学生からは不満の声があがり、3階の参考郷土資料室で受験勉強を行って注意を受けた(現在は勉強可能)。 1981年(昭和56年)6月29日に在野の郷土史家である津田応助の蔵書が遺族から寄贈され、3階の閉架書庫に「象山文庫」を開設した。同年11月1日から1982年(昭和57年)1月30日には図書館で「郷土史家・津田応助と象山文庫」展が開催され、同じく郷土史家である水谷盛光が講演を行った。1986年(昭和61年)4月1日には小牧市視聴覚ライブラリーが社会教育課から図書館に移管された。1987年(昭和62年)には小牧市立図書館初の出版事業として、津田応助の『伝説・老狐小牧山吉五郎』の復刻発刊を行った。1988年(昭和63年)10月1日にはコンピュータシステムを導入し、貸出冊数を6冊に拡大した。 本館に加えて、1989年(平成元年)9月9日には桃花台ニュータウンに東部市民センター図書室が、1992年(平成4年)9月1日には北里市民センター図書室が、1996年(平成8年)4月1日には味岡市民センター図書室が開館している。 1990年(平成2年)2月11日には小説家の渡辺淳一を講師に招き、「小説の中のヒロインたち」と題した開館20周年記念講演会を開催した。2000年(平成12年)1月には各種の開館30周年記念行事を開催し、新春映画大会、写真展、朗読会などを行った。2008年(平成20年)には『象山文庫蔵書目録』を刊行した。2008年(平成20年)7月19日には小牧市えほん図書館が開館した。2020年(令和2年)12月30日をもって、新館への移転準備のために小牧市立図書館は閉館した。
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