1996年公判とは? わかりやすく解説

1996年公判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:35 UTC 版)

オウム真理教の歴史」の記事における「1996年公判」の解説

1996年平成8年4月24日初公判 麻原被告人定質問で「麻原彰晃」と名乗り本名松本智津夫という名前は「捨てました」と述べ職業は「オウム真理教主宰者です」と答えた麻原は各事件罪状認否について「いかなる不自由、不幸、苦しみに対して一切頓着しない、聖無頓着意識これ以上のことをここでお話しするつもりはありません」と述べただけで、事実については語らなかった。麻原は、96年4月頃には「寝たきり老人なります」「私がやっていることはレジスタンスです」と述べ5月15日には「拘置所の壁は厚く洞窟似ている絶好瞑想機会得ている」「瞑想修行完成させたいので今の環境満足している」と述べた1996年10月4日公判で、広瀬健一は、逮捕後も帰依心は揺るがなかったが、被害者調書読んでぐらついた述べ、「(麻原は)本当自分の力(無力)に気づいている」「直視して真実見極めてもらいたい」と述べた。翌11月広瀬への反対尋問が始まると、「この裁判は異常」「ここは劇場じゃないか死刑なら死刑でいい!」と麻原呟き退廷となった岡崎坂本事件での麻原殺害ポア指示証言すると、麻原は「完全に嘘だ」「裁判長出せ」と大声妨害退廷となった早川端本坂本弁護士事件での麻原による殺害指示証言した1996年10月18日第13回公判 検察証人としてリムジン謀議証言した井上嘉浩被告への反対尋問弁護団開始すると、麻原は「アーナンダ井上)は私の弟子であり、偉大な成就者である。このような人に反対尋問すると、尋問する者だけでなく、それを見聞きする者も害を受け、死ぬこともある。この事件についてはすべて私が背負こととします。」と尋問中止求めた休廷後、麻原「私は全面無実です。修行成就した井上嘉浩君を苦しめるだけで、皆さん苦しみの業を与えることになる。(略)私の真意としては反対尋問中止していただきたい」と述べた弁護団尋問中止求めたが、裁判長尋問続行した安田弁護士は、麻原説得反対尋問続けた以降反対尋問では、麻原事件への関与がより印象づけられ、麻原弁護団不信感強めた閉廷間際麻原は「井上証人精神状態が悪いと思われるかもしれないけど、そこで飛んでみてくれ。」といった。井上の7回の証言中、麻原は「そんなことばっかりいっていると来世地獄落ちるぞ」「何のために村井死んだ考えろ。お前が喋らなければそれで済んだじゃないか」などと繰り返し井上聞こえるように囁いたが、井上離反が強まるだけだった10月18日公判終わって拘置所へ帰所後、麻原は「俺の弟子は…」「くそー」と泣き叫びながら、チーズを壁に投げつけたり、翌早朝まで独り言言った10月21日早朝には、独居房の扉を叩いて「私は出たい」と大声出し、「早く精神病院入れてくれ」と叫び、扉を足で蹴るなどしたため保護房収容された。2日後独居房戻ったが、その翌日、「ここから出せ」と刑務官頭から体当たりをし、押し倒そうしたため、再び保護房収容された。11月には職員に「ここから出れるんですか?」と質問繰り返した1996年10月21日から11月20日にかけて弁護団21接見求めたが、14回は拒否した弁護人接見で、麻原は、鼻水や涙を流しながら錯乱していたり、終始うつむき反応も心もとなく、以降は、たまに言葉通じたが、面会拒否されるようになり、1997年以降弁護団麻原意思疎通できなくなった安田弁護士によると、以前松本被告ジョークも言うし、相手の心を読んで話を引き出すような問いかけをしたり、教団信者相談にも威圧的でも断定的でもなかったという。

※この「1996年公判」の解説は、「オウム真理教の歴史」の解説の一部です。
「1996年公判」を含む「オウム真理教の歴史」の記事については、「オウム真理教の歴史」の概要を参照ください。

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