122得点とは? わかりやすく解説

122得点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:56 UTC 版)

全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事における「122得点」の解説

まれに地方大会では1チーム30点以上も入る大量得点試合目にすることがあるその中で特筆すべき1998年第80回記念大会)の青森大会2回戦東奥義塾高校深浦高校青森県営野球場)の一戦である。 チーム1234567RH東奥義塾 39 10 11 17 16 12 17 12286 深浦 0 0 0 0 0 0 0 00 試合時間3時47分 この試合東奥義塾1回早くも39点の得点上げ、更に2回以後毎回10得点以上を記録、6回には夏の大会では地方大会全国大会通して初めてとなる100点大台乗り、さらに得点重ね122-0の圧勝演じた当時東奥義塾成績打者149人、安打86本(うち二塁打31三塁打21本塁打7)、四死球36盗塁78三振1だった。4番打者の珍田威臣は16打数14安打12打点11打席連続安打サイクルヒットを2回記録した逆に深浦打者25人がノーヒット(うち三振16)だった。 深浦選手には正式な野球部員10人しかおらず、しかもその半数野球経験全くなかった。この試合青森朝日放送生中継されていたが、放送予定時間内ではとても試合終了まで中継することができず、試合途中の2回49点差放送終了した試合時間3時47分。 現在は5回終了時10点上の差が付いていればコールドゲーム終了するが、当時青森大会規定では7回まで行うことになっていた。深浦監督が「ここで試合をやめる(放棄試合)という選択肢もあるが」と選手に問うと「ここで試合をやめてしまうのは、応援されているのだから野球をする気が引けてしまう」ということ最後まで戦い抜くことを決断し結局7回まで試合が行われた。また、東奥義塾も「手を抜くのは失礼に当たる」と手を緩めることなく攻撃行った。ただし、そのうち盗塁については批判的な見方存在しノンフィクション作家海老沢泰久著書コラム大量盗塁批判した。 この試合については後に川井龍介が「0対122 けっぱれ!!深浦高校野球部」と題したルポルタージュ本としてまとめている(のち加筆され「122対0の青春 深浦高校野球部物語」として文庫化された)。 この試合教訓高野連地方大会コールドゲーム基準2000年度から統一し、5回以降10点差以上、7回以降7点差以上の差が付いた場合コールドにするよう通達した。ちなみに深浦高校は翌1999年0-54敗れたが、『1年間努力して失点前年より半減させた』と讃える声もあった。その後2004年青森大会で松風塾高校に13-6青森市営野球場)で7回コールド大会勝利を挙げたが、同年7月21日2007年度から青森県立木造高等学校分校化が決定した(現在は「木造高校深浦校舎」として出場している)。 2011年8月歌手JAY'ED若旦那コラボレーション曲「Toy box」のプロモーションビデオに、当時野球部員出演し当時試合から十数年を経た元野球部それぞれの今の姿をうかがい知ることが出来る。 なお、2011年第93回大会)の兵庫県予選1回戦姫路工業高校氷上西高校戦で、姫路工業71-0の5回コールド勝利。この試合姫路工業後攻攻撃イニングは4回しかなく、1イニングあたりの平均得点は17.75点となり、この試合東奥義塾1イニングあたりの平均得点である17.43点を上回った

※この「122得点」の解説は、「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の解説の一部です。
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