NTTドコモソリューションズとは? わかりやすく解説

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NTTドコモソリューションズ

(nttコムウェア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 06:39 UTC 版)

NTT > NTTドコモ > NTTドコモソリューションズ
NTTドコモソリューションズ株式会社
NTT DOCOMO SOLUTIONS, Inc.

本社 NTT品川TWINS アネックスビル
種類 株式会社
略称 ドコモソリューションズ
本社所在地 日本
108-8019
東京都港区港南1丁目9番1号
NTT品川TWINS アネックスビル
設立 1997年4月
業種 情報・通信業
法人番号 4010401032249
事業内容 システムインテグレーション
代表者 三ケ尻哲也(代表取締役社長 社長執行役員)
資本金 200億円
売上高 1666億500万円
(2021年03月31日時点)[1]
営業利益 74億9300万円
(2021年03月31日時点)[1]
経常利益 83億5100万円
(2021年03月31日時点)[1]
純利益 70億1000万円
(2023年03月31日時点)[2]
純資産 1333億2200万円
(2023年03月31日時点)[2]
総資産 3706億7700万円
(2023年03月31日時点)[2]
従業員数 5,540名(2022年3月31日時点)[3]
決算期 毎年3月31日
所有者 NTT
主要株主 NTTドコモ 66.6%
NTT 33.4%
主要子会社 NTTインターネット株式会社
ドコモ・データコム株式会社
外部リンク www.nttcom.co.jp
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NTTドコモソリューションズ株式会社: NTT DOCOMO SOLUTIONS, Inc.)は、NTTグループ各社の幅広いシステム開発を手掛けるユーザー系システムインテグレーターであり、NTTグループ主要8社の一つである。

2025年7月1日に日本電信電話のNTTへの社名変更・コーポレートロゴ刷新及び親会社のNTTドコモのダイナミックループ導入と同時に、「NTTコムウェア株式会社」(: NTT COMWARE Corporation登記上の商号エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社[注釈 1])から現社名へ変更し、コーポレートロゴも変更した[4]

概要

NTTコムウェアのコーポレートロゴ
(2000 - 2025年)

ユーザー系システムインテグレーターであり、NTTグループ主要8社の一つである。

NTTグループの提供するサービスには、ITシステムなくして実現できないものが数多くある。当社はそのITシステムを開発することによって、グループ各社のネットワークテクノロジーやマーケティング営業販売、料金回収、顧客対応などを担い、NTTグループのビジネスを推進する。この主要業務からの売上は、総売上比約8割を占める[5]。一方で、NTTグループ向け事業で得た大規模開発とネットワーク構築のノウハウを強みとして、一般市場の開拓も積極的に行なっている。一般市場からの売上は総売上比約2割である[5]

一般市場向け事業も行うようになったことで、またその逆にNTTデータもNTTグループ向け事業に参入するようになったため、結果としてNTTデータと事業分野が競合している。

2022年1月をもって、NTTグループの長距離・移動通信網事業の再編により、NTTドコモの傘下に置かれることになった[6]。近年は、新ドコモグループとしてアジャイル開発による通信事業とスマートライフ事業、法人事業への貢献を掲げている[7]。2025年7月1日には社名を「NTTコムウェア株式会社」から「NTTドコモソリューションズ株式会社」へと変更した[4]

当社の起源

当社の起源は、日本電信電話(現・NTT)の社内組織であった「ソフトウェア開発センタ」[注釈 2]と「社内情報システム開発センタ」である[注釈 3]。後に、両センタは「ソフトウェア本部」へと統合された。

このソフトウェア本部が、再編成にあたり、1997年に第3分類(経営資源活用会社)として分社化されたことで、NTTコミュニケーションウェアが誕生した。その後、2000年NTTコムウェアへ社名を変更し、さらに2025年には現社名のNTTドコモソリューションズへと変更した。

組織

沿革

  • 1985年 - 日本電信電話(現・NTT)内に「中央ソフトウェアセンタ」設置。
  • 1987年 - ソフトウェア開発センタおよび社内情報システム開発センタ開設。
  • 1991年 - 両センタの改組。
    • ソフトウェア開発センター → 通信ソフトウェア本部
    • 社内情報システム開発センタ → 情報システム本部
  • 1996年 - 通信ソフトウェア本部と情報システム本部の統合により、ソフトウェア本部発足。
  • 1997年 - NTT再編成・分社化によって、NTTコミュニケーションウェア株式会社設立。
  • 2000年 - NTTコムウェア株式会社登記上の商号エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社)に社名変更。
  • 2001年 - NTTコムウェア・ビリングソリューション発足。NTTインターネットへ出資。
  • 2002年 - 地域子会社5社発足[注釈 4]
  • 2014年 - 地域子会社5社を吸収合併[8]
  • 2022年 - グループ再編に伴い、NTTドコモの子会社となる[6][9]ドコモ・システムズを吸収合併[10]
  • 2023年 - NTTコムウェアの金融・産業系ソリューション事業をNTTコミュニケーションズ(現・NTTドコモビジネス)に統合。
  • 2025年 - 7月1日、NTTドコモソリューションズ株式会社に社名変更[4]

主な事業

当社は主に以下の事業を展開している[11]

通信業界

  • ネットワーク監視システム ・トラフィック制御システム
  • 顧客情報管理システム ・料金計算請求システム
  • 申込み受付システム ・設備情報管理システム など
NTTグループ向けの社内ネットワークであるG-NETの運用も同社が行っている。

流通業界

  • 流通BMS対応サービス ・購買調達システム
  • 商品オンライン販売システム など

金融業界

  • フィッシング防止ソリューション ・保険商品Web販売システム
  • 保険金支払い支援システム ・コンビニ収納代行ソリューション
  • ASP型クレジットカード決済ソリューション など

公共

  • 防災ソリューション ・マイナンバー管理ソリューション
  • 自治体向けコールセンタ など

研究開発/新規ソリューション

  • AI(人工知能)/BOT ・社会インフラ遠隔監視/サポート
  • アドホック型コミュニケーション ・ビッグデータ
  • OpenFlow ・近接通信 ・家庭/オフィスNW遠隔サポート
  • ワークログ ・エネルギーマネジメント など

エネルギー

  • HEMSコントローラー など

その他

  • エバンジェリスト[12]
DevOps、データサイエンティスト、Agileのエバンジェリストが公表されている
  • アスリート[13]
ビーチバレーボール、ボッチャの選手が所属している
  • オウンドメディア[14]
COMWARE PLUSとしてオウンドメディアを運営している

主な拠点

当社の主な拠点を以下に記す[15]

  • NTT品川TWINS アネックスビル〈本社
  • 品川シーサイドサウスタワー
  • 品川シーサイドパークタワー
  • 五反田ブリックビル
  • NTTドコモソリューションズ五反田ビル
  • ポーラ第二五反田ビル
  • エム・ベイポイント幕張(旧NTT幕張ビル)
  • 北海道支店(旧NTTコムウェア北海道)
  • 東日本支店(旧NTTコムウェア東日本)
  • 東海支店(旧NTTコムウェア東海)
  • 西日本支店(旧NTTコムウェア西日本)
  • 九州支店(旧NTTコムウェア九州)
  • 米国コラボレーションセンタ〈米国支店〉

人材育成

脚注

注釈

  1. ^ 「NTTコム」というと、別会社の「旧・NTTコミュニケーションズ」を通常指していた。NTTコムウェアは巷で(主にインターネット上で)、「NTT米屋」と呼ばれることがあった。これは、全国ネットのラジオCMで「NTT米屋?」と名前を間違えられるユニークな社名啓発CMを流したことが由来である。
  2. ^ 電子交換機やデジタル交換機のソフトウエア開発など、日本の通信ネットワークテクノロジーを支えてきた部門。後に、「通信ソフトウェア本部」に改組。
  3. ^ 社内用の各種システムの開発、運用、保守を担ってきた部門。後に、「情報システム本部」に改組。
  4. ^ NTTコムウェア北海道、NTTコムウェア東日本、NTTコムウェア東海、NTTコムウェア西日本、NTTコムウェア九州の5社。

出典

  1. ^ a b c エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 第24期決算公告
  2. ^ a b c エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社 乙の貸借対照表の要旨
  3. ^ NTTコムウェア | 企業情報
  4. ^ a b c ドコモグループのCIを新たに策定 - 株式会社NTTドコモ (2025年5月9日)、2025年5月9日閲覧
  5. ^ a b [会社四季報 未上場版]
  6. ^ a b NTTコミュニケーションズとNTTコムウェアを子会社化<2021年10月25日>(NTTドコモ)
  7. ^ 日経クロステック(xTECH). “「アジャイルでドコモの競争力高める」、NTTコムウェア黒岩社長に聞く”. 日経クロステック(xTECH). 2023年1月11日閲覧。
  8. ^ 組織の見直しと役員の委嘱・分掌業務について
  9. ^ 新ドコモグループへの参画、および筆頭株主の異動に関するお知らせ
  10. ^ 当社の会社分割・吸収合併の実施決定についてドコモ・システムズ 2022年5月14日
  11. ^ 事業紹介 | NTTドコモビジネスソリューションズ 採用サイト
  12. ^ NTTコムウェア エバンジェリストが語るICTの未来
  13. ^ NTTコムウェア アスリート
  14. ^ COMWARE PLUS - NTTコムウェア C+
  15. ^ NTTドコモソリューションズ(旧:NTTコムウェア) | 企業情報 : 所在地・マップ
  16. ^ NTTコムウェア、アジャイル人材を2年で5倍の1500人に(日本経済新聞 2019年6月10日)
  17. ^ ブレインパッド、NTTコムウェアのDX人材育成を支援(アットプレス:株式会社ブレインパッド 2021年1月19日)
  18. ^ Surface Pro / Surface Hub の全社導入で働き方を 3F から 3A へ変革! 新たな可能性も視野に入れる NTTコムウェアの取り組み(TECH+ 2020年10月7日)

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