飛行試験概要とは? わかりやすく解説

飛行試験概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 04:07 UTC 版)

研三 (航空機)」の記事における「飛行試験概要」の解説

1942年12月26日各務原飛行場にて初飛行成功するが、引込脚の動作不良エンジンオイル温度過昇が発生した1943年1月17日ら行われた二回目以降飛行試験でも、プロペラピッチ可変機構故障計器類不調昇降舵フラッター発生不具合発生しその都度改修加えていった。特にエンジンオイル冷却不足はカウリング表面冷却器だけでは対応しきれず、4つあるラジエータの内一つオイルクーラー変更する等、数回渡って改修要した飛行特性は、各舵の効き良く宙返り横転もこなせたが、離陸時にプロペラトルクの反作用で左に傾く癖があった。着陸速度親子フラップ効果大きく155 km/hにまで抑えられたが、層流翼故の失速早さ備え170 km/h接地を行うようにした。 また非常に高い上昇性能示したが、全力の上試験行っていないので記録上の上昇率は19.1 m/秒にとどまる。しかしテストパイロットによると計器読みで30 m/秒に達したことがあると言う1943年昭和18年10月5日第二十四飛行試験エンジン振動発生した為、二度目エンジン換装行ったのを最後に大きなトラブル発生せず12月には全速試験開始した12月27日第三十一回目飛行試験は、機体表面凹凸カバーする為、部分的なパテ埋めと、全面塗装施し風防天蓋装着した状態で行い計器指示速度682 km/h出し計器誤差修正した速度日本レシプロ機最速となる699.9 km/h記録した1944年昭和19年1月11日第三十二回目飛行試験最後の飛行となったその後陸軍航空審査部多摩飛行場移動する予定だったが、着陸速度高く降下角が深く取れない研三には、多摩飛行場周囲雑木林障害になること等から実行せず、そのまま各務原飛行場終戦迎えたその後進駐してきた米軍車両踏み潰されスクラップにされる研三写真残されている。 設計担当した東京帝国大学航空研究所員の山本峰雄(1903年 - 1979年)の家族国立科学博物館寄贈した資料から、第三十一試験飛行模様撮影した映画フィルム2020年発見され同年2月岐阜かかみがはら航空宇宙博物館公開される

※この「飛行試験概要」の解説は、「研三 (航空機)」の解説の一部です。
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