音楽様式としてのロックンロールとは? わかりやすく解説

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音楽様式としてのロックンロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 08:25 UTC 版)

ロックンロールの起源」の記事における「音楽様式としてのロックンロール」の解説

オックスフォード英語辞典によると、音楽様式説明する際における「ロック」という単語初期の使用は『Metronome』誌における1938年7月21日批評で「ハリー・ジェイムスの「Lullaby in Rhythm」が実にロックである」と書かれていた。1939年には、アンドリューズ・シスターズビング・クロスビー共演による「Ciribiribin」と「Yodelin' Jive」への批評が『The Musician』誌に掲載され、この曲たちが「厳格な4分の4拍子進行される、留まることを知らない熱意孕んだロックンロール」だと書かれていた。 1940年代初頭までに、「ロックンロール」という用語はビルボード記者モーリー・オロデンカーによるレコード批評でも使用された。例え1942年5月30日号では、「Rock Me」でのシスター・ロゼッタ・サープボーカルを「ロックンロール黒人霊歌歌唱(rock-and-roll spiritual singing)」と評しており、1942年10月3日号ではカウント・ベイシーの「It's Sand, Man!」を「楽器かき鳴らす人達ながら、[中略]正しリズム打ち込んでいる時にはロックンロール才能見られる」と評した1945年4月25日号で、オロデンカーは「Caldonia」のアースキン・ホーキンス盤を「正しくリズミカルなロックンロール音楽」と評し1946年にはジョー・リギンズの「Sugar Lump」に対す彼の批評でも全く同じフレーズ繰り返された。 皮肉めいた二重の意味が一般に知られるようになったのは、最初のロックンロール・レコード候補1つであるロイ・ブラウン (ブルース歌手)の「Good Rocking Tonight」(1947)である。これは1948年にワイノニー・ハリスによって荒々しい感じカバーされ、そこでの「ロッキング」とは表向きダンスに関するのだったが、実際に性行為を薄いベール覆った隠喩だった。こうしたダブル・ミーニング言葉ブルース音楽十分に確立されていたが、ラジオ放送では新しいものだった。「Good Rocking Tonight」の成功後、ほか大勢R&Bアーティスト1940年代後半似たような題名使用した。この時期に「Rock and Roll」という題名の曲が少なくとも2曲(1947年のポール・バスコムと1948年ワイルド・ビル・ムーア録音されている。1948年5月サヴォイ・レコードはブラウニー・マクギーの「Robbie-Dobey Boogie」を"It jumps, it's made, it rocks, it rolls"というキャッチコピー宣伝した。曲を通して例のフレーズ繰り返されもう一つレコードRock and Roll Blues」は、アーリン・ハリスによって1949年録音された。これらの曲は一般に黒人音楽race music)に分類され1940年代後半からはR&Bとされ、白人聴衆知られることは稀だった。 しかし1951年クリーブランドDJアラン・フリード様々な人種聴衆向けてR&Bカントリー音楽放送し始めた数十年前音楽精通していたフリードは、ラジオ流した音楽説明するのに「ロックンロール」というフレーズ使用した。この使用彼のスポンサーだったレコード店主レオ・ミンツの功績でもあり、彼がフリードその音楽ラジオで流すよう勧めていた 。 幾つかの資料は、フリードがビリー・ワード&ヒズ・ドミノズのレコード「Sixty Minute Man」でこの用語(性行為婉曲表現)を発見したことを示唆している。ただフリード自身はその示唆認めておらず、インタビューでこの用語についてロックンロールとは、本当のところスイング現代的な名称です。民俗音楽取り入れたもので、ブルースリズム特徴あります」と説明している。 1991年フリードハリウッド・ウォーク・オブ・フェームで星の栄誉を手にした後、同組織ウェブサイトは「彼は欧米ラジオ番組ロックンロールという名のもと、アフリカ系アメリカ人R&B音楽宣伝して国際的に知られるようになった」とのコメント出した数年後当時ロックンロールの殿堂常任理事だったグレッグ・ハリスは「白人と黒人の子供たちに同じ音楽聴かせることによって、1950年代米国ポップ文化人種の壁を打ち破ることになるフリード役割は、ラジオパーソナリティ先駆けとなったもので彼を「本当に重要な人物」にした」とCNN語った

※この「音楽様式としてのロックンロール」の解説は、「ロックンロールの起源」の解説の一部です。
「音楽様式としてのロックンロール」を含む「ロックンロールの起源」の記事については、「ロックンロールの起源」の概要を参照ください。

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