音楽の保護者としてとは? わかりやすく解説

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音楽の保護者として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:07 UTC 版)

徳川頼貞」の記事における「音楽の保護者として」の解説

帰国後は麻布区飯倉町の本邸離れ芝区白金三光町現在の東京都港区白金)の新邸入り1916年大正5年7月25日公爵島津忠重の妹・為子と結婚した飯倉町の本邸挙行され結婚式には、旧藩関係者代表して紀州徳川家からは鎌田栄吉夫妻下村宏夫妻が、島津家からは松方正義夫妻東郷平八郎夫妻出席した。為子との結婚生活仲睦まじいものであったという。 第一次世界大戦の影響トーマス設計図到着遅れていたが、1916年大正5年秋にようやく頼貞の手元に届いた。この設計図ケンブリッジ大学キングス・カレッジ教会参考にした造りにするという頼貞の理想適っていたものの、日匹信亮日本の気候風土合わせた修正必要だ助言したため、頼貞は近江八幡在住ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計図修正依頼したヴォーリズ設計図完成見たのは1917年大正6年)春のことである。頼貞は早速計画実行移し同年3月24日には地鎮祭行っている。建設工事戸田組に発注し、翌1918年大正7年7月30日音楽堂竣工した内装工事完了後、吉日選んで同年10月27日南葵楽堂として開堂式が挙行された。来賓宮内大臣波多野敬直東京帝国大学総長山川健次郎早稲田大学総長大隈重信らを招く盛大な式典であった南葵楽堂地下室設けられ南葵音楽文庫1917年大正6年)にロンドン落札した「カミングス・コレクション」を母体とする貴重資料多く含み世界的に屈指の音楽書や楽譜コレクションとして知られた。1923年大正12年)、関東大震災による南葵楽堂閉鎖のため一時期活動休止1924年大正13年)からは「南葵音楽図書館」として再開されたものの、1932年昭和7年)には紀州徳川家財政事情のために閉館となった南葵音楽文庫活動時期短かったが、若き日深井史郎吉田隆子らが通って独学をするなど、戦前における西洋音楽パトロンとして頼貞の果たした役割大きかった1921年大正10年)、ケンブリッジ大学音楽図書館などを経営[要出典]。1923年大正12年)、イタリアから3年ぶりで日本に帰国した当時無名藤原義江コンサート計画支援1919年大正8年初頭宮内省式部職採用願書提出する意志持っていたが、父の理解得られなかったために就職の話は流れている。 待望パイプオルガン1920年大正9年)に横浜港到着したが、税関では建築材料誤解され高額な関税掛けられそうになったため、頼貞は文部大臣勝田主計教育品として無関税にするよう直談判している。頼貞の努力パイプオルガン無事に税関通過したものの、当時日本にこれを組み立てることができる技術者存在しなかった。仕方なくアボット・スミス社の技師呼び寄せ東京商科大学エドワード・ガントレット協力仰いだまた、パイプオルガン研究独自に行っていた日本楽器製造現在のヤマハ)の斎藤技師長が助手として招聘され同年7月始まったオルガン設置工事11月初旬完了した同年11月22日披露演奏会開催する予定入場券一般に配付したが、希望者が殺到して所轄警察署から警官隊派遣されるほどであり、係員予定していた300の倍に当たる600配付してしまったため、11月23日にも引き続き演奏会が行われることとなった第1日目演奏会には大叔父伏見宮貞愛親王閑院宮載仁親王東伏見宮妃周子義姉久邇宮妃俔子梨本宮守正王夫妻など、皇族28名の臨席を賜っている。

※この「音楽の保護者として」の解説は、「徳川頼貞」の解説の一部です。
「音楽の保護者として」を含む「徳川頼貞」の記事については、「徳川頼貞」の概要を参照ください。

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