銀河帝国皇帝時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:12 UTC 版)
「ダース・シディアス」の記事における「銀河帝国皇帝時代」の解説
銀河皇帝の権力は、共和国最高議長としての権力に、クローン大戦時に掌握した非常時大権を常時大権として付加したものである。これにより皇帝は、最高指揮官として軍を思う儘に動かす事が出来る上に、更に法廷に於いては絶対的な権限を持つ裁定者となった。新たな秩序を求めた人々は銀河帝国の建国を喜び、銀河皇帝の誕生を心の底から喜んだ。しかし、権力を無暗に行使しなかった最高議長時代とは違い、今や皇帝は自らの欲望の儘に権力を濫用した。 人間種族である彼は、自身の政権や軍事力を構成するにあたり、同じ人間(特に男性)のみを重用し、いくつかの例外を除きほとんどのエイリアンを公式に奴隷化することを許可した。皇帝となった彼はその絶対権力の名の下に、これらの勢力を力で弾圧し始めた為、帝国に対する反対勢力の軍事蜂起が始まるのにそう時間は掛からなかった。とは言え、有能さと忠誠を示すエイリアンに対しては個人的に目を掛けることもあった。また、シディアス時代にはダース・モールを、元老院最高議長としてはマス・アミダやスライ・ムーアらを重用しているように、本質的には種族の違いよりも、自身に忠実かつ利用価値の有るか否かが重要であり、例え人間であっても逆らう者には容赦なく粛正や弾圧を行った事から、この人間中心主義は帝国による分割統治や、銀河の大多数を占める人間種族の不満を逸らす為の政策という面も強い。また、正史の小説「ターキン」では独立星系連合の大多数を人間以外の種族が占めていた事から、クローン大戦時に独立星系連合側に加担した種族への報復や、こうした種族が独立星系連合の残党として帝国への反抗活動を行う事を牽制する意味もあった事が示唆されている。 銀河各地で蜂起した反乱同盟軍にかつての銀河元老院の影を見たシディアスは、ここで元老院を永久に解散し、各星系に帝国軍の総督を置いて、軍事的威圧による直接支配に乗り出した。その象徴として、惑星さえ破壊可能な巨大宇宙要塞デス・スターを建造したが、反乱同盟軍の起死回生的な作戦によって敢え無く破壊されてしまった。やがて、デス・スターを破壊した反乱軍兵士がベイダーの息子のルーク・スカイウォーカーであることを知ったシディアスは、若き日のアナキンに比肩し得る強力なフォースを見せていたルークを自陣に引き入れようと画策し始める。 エンドアの戦いの最中、第二デス・スターに於いてルークとベイダーが遂に対決を果たす。ベイダーを追い詰めたルークに、シディアスはかつてベイダーにドゥークーを殺させて暗黒面へと引き込んだ時のように、父であるベイダーを殺す様彼に促すが、ルークは強い意志でそれを拒否した。ここに至ってシディアスは、最早ルークをシスの新たな弟子とするのは不可能と判断し、フォース・ライトニングによってルークを殺そうとした。しかしそれを見ていたベイダーが、かつてパルパティーンに言われるがままに、ドゥークーやメイスを殺めた若き日の自分とは全く違う、息子のジェダイとしての毅然とした姿と、ただ一心に父を信じ続ける強い叫びに心を打たれ、遂にジェダイ騎士アナキン・スカイウォーカーとして復活。シディアスは彼の捨て身の行動で滅ぼされた。一方のベイダーも皇帝の電撃によって生命維持装置が破壊され、間も無く命を落とした。これにより、史上初めて銀河の恐怖支配に成功したシス帝国は、遂に終焉を迎えたのである。帝国誕生から約23年後のことであった。
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