那田蜘蛛山の鬼一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 10:19 UTC 版)
それぞれが母・父・兄・姉役を演じているが、累に恭順を示した鬼たちが、言われるままに容姿を作り変えただけで血縁はない。全員が蜘蛛や糸にちなんだ術を使用するが、元々は累から蜘蛛の形にした力を飲み込む形で与えられたもので、自身で獲得した血鬼術ではない。因みに顔は累によって皮を剥がれて作り変えられている。家族は他にも居たが累にそぐわない者や逆らう者、演じられなかった者が日光で妬かれたり切り刻まれたりして処分されたため、那田蜘蛛山編の時点では4人しかいない。アニメ版のみ作中過去で「姉」の姉を演じていた鬼(声 - 伊藤かな恵)が出ている。 「母」 声 - 小清水亜美 演 - ※髙原華乃 那田蜘蛛山で最初に登場した鬼。妖艶な女性の姿をしている。糸を使って人間を操る血鬼術を持つ。 元は幼女の鬼だったが、累の命令で容姿を変えて大人の女性の姿になっている。精神年齢は幼女のままのため、累の要求に応えきれない事が多く、「父」に暴力を振るわれ恐怖で支配されていた。度々元の幼女姿に戻ってしまう為に累にも虐待されており、母とは名ばかりで、家族で一番立場が低い。 那田蜘蛛山に入った尾崎ら鬼殺隊を操り同士討ちさせていたが、伊之助に位置を把握された後、炭治郎によって首を切られる。その際、累から解放されたい思いから一切の抵抗をせず、自ら首を差し出したことで、炭治郎に「伍ノ型・干天の慈雨」で情けを掛けられた。炭治郎が自分に向けた優しい眼差しから人間だったころは幼女であり、今際の際には母親と思われる女性に愛情を受けていたものの、彼女を食い殺してしまったらしきことを思い出し、死に際に十二鬼月がいると注意を促しながら痛みもなく安らかに消滅していった。 「父」 声 - 稲田徹 演 - ※夛田将秀 屈強な体格を誇る蜘蛛鬼。顔面が蜘蛛そのものに変貌しているので異形の姿である。 累によって知性を奪われ、いいように操られている。川底を殴れば底まで水が吹き飛び、太い丸太をバットの様に振り回す等、桁違いの身体能力・回復力を持つ。脱皮による強化が可能で、身体が一回り大きくなり強くなる。 山中で伊之助を叩きのめし、殺す一歩手前まで追い込むが、現れた冨岡に瞬殺されバラバラになる。 「兄」 声 - 森久保祥太郎 演 - ※鳥居留圭 蜘蛛の胴体に人間の頭が付いている異形の鬼。母鬼を嘲笑っていた。普段は蜘蛛の巣で浮く小屋の中に居る。 自身の毒を受けた者を「蜘蛛」に変える血鬼術、および強酸性の毒液を吐き出す血鬼術「斑毒痰(ふどくたん)」を持つ。 山中で善逸と交戦。蜘蛛人間たちを使って善逸に毒を注入する。毒で衰弱しつつも突如雰囲気が変わった善逸に対して、警戒しつつ迎撃を行うも、それすら凌駕する「霹靂一閃 六連」で一瞬で斬首される。 「姉」 声 - 白石涼子 演 - ※遥りさ 白い着物を着た少女の鬼。掌から作り出した繭で獲物をくるみ、消化液で溶かして捕食するという血鬼術「溶解の繭」を持つ。 一見おとなしそうに見えるが、実は自分さえ良ければ良いという自己中心的な性格で嘘を平然と吐く、狡猾で卑劣かつ極悪な利己主義者。元々強い鬼ではないため、累に捨てられることを恐れており、彼が禰󠄀豆子に興味を示した際は必死に自分が「姉」であることを主張する。 アニメ版では自分の姉を演じていた鬼に脱走計画を打ち明けられ共に脱走したが、実は累に計画を密告していたため、自分の「姉」の鬼が処刑された話が追加されている。 先遣隊の中で生き残っていた村田を、血鬼術の繭で包み溶かそうとしていた所、胡蝶しのぶと遭遇。実力の差を見せつけられて命乞いをするが、嘘を見破られた上拷問による贖罪を宣告され、反撃しようとするも、鬼殺しの藤の花の毒で毒殺され、遺体はその場に打ち捨てられている。
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