赤カブト軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:28 UTC 版)
「銀牙 -流れ星 銀-」の記事における「赤カブト軍団」の解説
奥羽軍と同じように各地から熊たちが集められており、その中にはマダラやモサのような有名な殺人熊たちも含まれる。 赤カブト 別名「鬼首」。二子峠に「牙城」を築き、一大勢力を誇る巨大熊。種別は明かされていないが、ツキノワグマとヒグマの両方の特徴を併せ持つ事から混血のハイブリッドだと思われる。性格は残虐で狡知に長け、次々と人間を襲い「殺人熊」として恐れられている。背中の赤毛と右目が無いのが特徴。 五兵衛に右頭部を撃たれて右目を失った際に脳に損傷を受けたことで驚くべき変化が起こり、冬眠もしなくなり、初期にはヒグマ大だったが連載途中から成長が止まらなくなり、異常に巨大化した。作者によると、最終決戦時の体長は10メートルか20メートル。巨大化後はさらに絶大な戦闘能力を誇り、一瞬で赤毛の魔性を引き裂くほどである。 牙城での750頭の奥羽軍との最終決戦で側近達を全て倒され、いよいよ自らが奥羽軍との決戦に挑む。リキと銀の一撃によって牙城から落とされ、赤虎の特攻によって残った左目を破壊されるがその強さは変わらず、爪牙を振り回すことによって数分で200匹の犬達を葬った。しかし、囮となったジョンと赤目達の援護による隙を突かれて脊柱起立筋をリキと銀の抜刀牙で切断され、さらに現れた五兵衛に村田銃で数発撃たれて一度は力尽きる。なおも執念によって立ち上がり、瀕死の状態でリキを殴り殺すも、銀の正面からの絶天狼抜刀牙によって斬首され、遂に絶命した。 マダラ 宮城からの逃亡熊で、種別はツキノワグマ。人を殺害した事は無いが凶暴な性格。人間に追われて二子峠に逃げ込み、当初は赤カブトの縄張りを奪うべく争うも敗北。その後は配下となる。銀が奥羽軍に参加する際に奇襲を仕掛けた。犬たちが目を潰して自分たちを仕留めることを知っており、爪で目を防御するなど知能も高い。 奥羽軍との最終決戦では6頭の部下と共に第一砦を守り、圧倒的な攻撃力と犬族の牙を通さない強靭な防御力を見せ、霧風、陣内を討ち取るなどして銀たちを苦しめたが、赤目と銀の共同攻撃によって鋭い枝に喉から頭部を串刺しにされる。それでも執念のみで木上の銀を狙って追い詰めたが力尽きて落下し、死亡した。 モサ 岩手からの逃亡熊。赤カブトの配下となった隻腕のツキノワグマで、右腕が無いのが特徴。人食い熊ではないが、営林署の職員を7人も一度に殴り殺したりと人間に憎悪を抱いている。隻腕のため攻撃力は一段落ちるが、姿を隠して奇襲を仕掛けたり銀が大将であることを理解して執拗に狙うなどマダラを遥かに上回る知能の持ち主。 犬族との決戦では、4頭の部下を率いて前述の通り奇襲で奥羽軍団を迎え撃つ。一度は紅桜によって倒されるもすぐに復活し、隙をついて彼に重傷を負わせた。その後は銀を執拗に狙うも逆に登山用のザイルによって縛り上げられ、最期は紅桜に湖に引きずり込まれて溺死した。 ケサガケ 赤カブトの配下の熊。周りからの評価によるとマダラやモサより一段上の荒くれ者だったが、二子峠ボスの座を狙う狂熊・赤毛の魔性にアゴを引き裂かれて死亡した。 牙鬼 赤カブトの側近。リキでも見破れなかったほど赤カブトに似ており、彼の影武者を務める。リキに前脚の指を切断されるが応援に来たヒグマたちとともにリキの動きを封じ込めた。その後は牙城にて犬族を迎え撃つ。 ヒグマ 本来北海道にしか生息しないのだが、海を渡って赤カブト軍団の兵士となる。3頭。ヒグマであるが故に通常のツキノワグマとは比べ物にならない戦闘力の持ち主で、牙鬼とともに一度はリキを封じ込めた。その後は牙城にて犬族を迎え撃つ。 赤毛の魔性 二子峠のボスの座を狙うはぐれヒグマ。漁船に乗り込んで漁師25人を皆殺しにしながら海を渡り、漁船を調べようとした捜査官や見物人を含めた9人も殺害した最悪の狂熊。背中に打ち込まれた3本のモリが特徴で、これは食い殺した漁師たちによって刺されたもの。実力も非常に高く、赤カブトの側近でマダラやモサを上回るほどの実力者であるケサガケを殺害するほど。 以前に牙城の乗っ取りを企み、赤カブトと対峙するも敗れていたようだが、奥羽軍と赤カブト軍団の決戦攻撃に際し、銀たちを利用して再度乗り込む。しかし、あっさりと赤カブトに倒されて死亡し、その身体はバラバラに引き裂かれた。 赤カブトの一族 母熊とともに小熊2頭が奥羽山中に暮らしていたが、母熊が銀と大輔に殺された際に、ジョンの攻撃を受けてともに死亡する。また、縦二連の重をはじめ猟師を返り撃ちにしているところを、助けにきた五兵衛や秀俊らに襲われ、最後は秀俊によって射殺された個体も存在する。 『銀牙〜THE LAST WARS〜』にて生き残って父に勝るとも劣らない成長を遂げた個体「モンスーン」が登場する。
※この「赤カブト軍団」の解説は、「銀牙 -流れ星 銀-」の解説の一部です。
「赤カブト軍団」を含む「銀牙 -流れ星 銀-」の記事については、「銀牙 -流れ星 銀-」の概要を参照ください。
- 赤カブト軍団のページへのリンク