豊洲駅 - 住吉駅間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:53 UTC 版)
「東京直結鉄道」の記事における「豊洲駅 - 住吉駅間」の解説
Clip <7>が豊洲駅-住吉駅間(有楽町線の延伸)の路線図 江東区内の豊洲駅 - 住吉駅間(約5.2 km)は、この区間の地下鉄実現を江東区が区の長期計画において重点プロジェクトの一つとして位置づけている。2019年(令和元年)現在、江東区内に限っては、鉄道による南北の移動は都営地下鉄大江戸線の森下駅 - 門前仲町駅間のみで、隣接する江戸川区を含めても、南北に移動できる鉄道が他にない。江東区は延伸促進シンポジウムを開催するなど積極的に計画を進めようとしている。中央区の築地市場を豊洲に移転する際の受け入れ条件にもなっている。 2007年(平成19年)には、江東区が独自に豊洲 - 住吉間の調査を開始した。その後、2013年(平成25年)に「東京8号線(豊洲〜住吉間)事業化検討委員会」が発表した調査概要にて、具体的なルートなどの計画が明らかとなった。この調査概要では、施設は江東区などが出資する第三セクターが保有し、列車の運行は東京地下鉄が行う(いわゆる上下分離方式)とされている。この概要では2015年度に着工し、2025年度の開業を目標としており、2020年東京オリンピックの招致成功を受け、前倒しする可能性もあると担当者が語っていたが、予定の2015年度になっても着工されていない。 2015年(平成27年)3月、東京都は当区間を含む5路線を整備効果が高い路線とし、2015年度の運輸政策審議会答申に向けた都の見解を取りまとめる方針であると発表され、同年7月、まとめに中間報告の通り、東京8号線延伸(豊洲〜住吉間)について「整備について優先して検討すべき路線」として挙げられた5路線のうちの1つとされた。また、2019年には国土交通省が調査結果を公表し、この区間を「事業性が高い路線」と位置付けた。ただし、東京メトロは当区間を含め新規路線の建設に関して、完全民営化を目指していることを念頭に、経営の健全性を崩さないような助成スキームや財源の確保が前提との消極的姿勢を示している。 こうした状況を踏まえ、2021年には国土交通省が交通政策審議会鉄道部会内に設けた「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等に関する小委員会」において本計画に触れており、2021年7月8日行われた第5回小委員会と、同年7月15日に示された「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等について」答申において、東京地下鉄が主体となって整備を進めるのが適切だとする素案を示すとともに、国や東京都が建設費を補助する方向性を示した。国土交通省は2022年度(令和4年度)当初予算案に都市鉄道整備事業費補助(地下高速鉄道)において「東京8号線(有楽町線)の延伸整備」として、都心部・品川地下鉄(白金高輪駅 - 品川駅)の整備と共に事業予算を計上、環境基準評価に着手する見通しとなった。 なお、一部報道では駅名の一部を取って「豊住線」と表記しているものがあるが、2021年時点で正式な路線名称は確定しておらず、国の答申等資料においても「東京8号線(有楽町線)の延伸(豊洲〜住吉)」という形で示されている。 有楽町線 豊洲駅ホーム中央部分。開業当初は線路が敷設されていなかった(現況については駅項目を参照)。 半蔵門線 住吉駅の豊洲方面からの合流部。現在は塞がれている。
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