試合中継の放送・配信体制
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「2020年甲子園高校野球交流試合」の記事における「試合中継の放送・配信体制」の解説
NHKでは、例年の選抜大会・選手権本大会と同様に、地上波のテレビ(総合テレビ・Eテレ)とラジオ(ラジオ第一)で全試合を中継した。一部の府県・地区で独自大会も同時に開催していることから、地方局によっては、交流試合を開催している時間帯でも放送対象地域内での独自大会の中継を優先。交流試合中継については、総合テレビのサブチャンネルを活用するか、Eテレで放送するか、中断の措置を講じることで対応している。なお、当初は「NHKプラス」(3月1日から提供を開始したNHK地上波テレビ放送のインターネット常時同時・見逃し番組配信サービス)による交流試合中継のサイマル(同時)配信も検討されていたが、実際には見送られた。 例年は選抜大会の全試合を主にGAORAで中継している毎日放送グループでは、本来は選抜大会関連のポータルサイトである「センバツLIVE!」(毎日新聞社との共同運営)や、Sportsnaviの高校野球ページを通じて全試合のライブ配信を実施。放送向けの中継は制作しなかったが、同局の現役スポーツアナウンサーが、夏に開催の高校野球の試合を初めて実況している。地上波テレビでは、交流試合の開幕前から終了直後まで、関連番組や試合の速報を関西ローカル向けに放送。ラジオでは、開幕の直前と最終日の夜間(第3試合終了後)に特別番組を放送した(当該項で詳述)。 例年は選手権本大会の全試合を中継する朝日放送グループでは、地上波(テレビ・ラジオ)で全試合を生中継、スカイ・Aで録画中継。直接のグループ会社ではないが、ANN基幹局のテレビ朝日を通じて関係のあるBS朝日での全国向け中継も制作するほか、本来は選手権大会関連のポータルサイトである「バーチャル高校野球」(朝日新聞社・運動通信社との共同運営)で全試合のライブ配信を実施していた。全日とも第1試合の開始時刻が10:00以降に設定されていたが、地上波テレビでは第1試合の開始から最長で17:50、ラジオでは最長で17:55まで放送。地上波のテレビ中継については、1985年から選手権本大会の中継で関西地方向けに実施してきた近畿圏独立局とのリレーネットを適用しなかったため、一部の時間帯で中断していた(中断の時間帯と重なる試合についてはBS朝日向けの完全生中継で補完)。さらに、例年は選手権本大会の期間中に放送されている『熱闘甲子園』(テレビ朝日との共同制作によるダイジェスト番組)に代わって、『2020高校野球 僕らの夏』(交流試合のダイジェストや出場選手の様子を紹介する朝日放送テレビ単独制作の30分番組)を、関西ローカル向けに初日(8月10日)から8日間にわたって編成。また、テレビ朝日と共同で、『高校野球特番2020 君だけの甲子園』を制作している(閉幕翌週の23日21:00 - 22:54にANN系列全国ネットで放送)。ラジオでは、『高校野球スペシャル 届け!この夏の想い』という統一タイトルの下で、交流試合の前後に複数の関連番組を放送した。 毎日放送と朝日放送テレビは、例年の選抜大会・選手権本大会期間中と同様に、自社で加盟する地上波テレビの系列(朝日放送テレビはANN・毎日放送はJNN)他局と共同で、甲子園球場の場外に中継本部を設置。毎日放送を中心にJNN加盟局が共同で運営する「JNN甲子園本部」では、JNN全体で放送・取材に携わるイベントとしては初めて、加盟各局に対する映像素材の伝送に「Microsoft Azure」(マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングサービス)を初めて活用した。 インターネット向けのライブ配信では、朝日放送テレビ側のスタッフが撮影する動画を毎日放送でも使用。「センバツLIVE!」では、その動画に選抜大会仕様のテロップを挿入していた(「バーチャル高校野球」では地上波テレビ・BS朝日向け中継映像のサイマル配信で対応)。その一方で、関連会社(ヤフー株式会社)がSportsnaviを運営するソフトバンクからの技術協力によって、「センバツLIVE!」ではVRライブ配信とマルチアングル(多視点)ライブ配信、「バーチャル高校野球」では360度撮影できるカメラ(甲子園球場のバックネット裏と一塁側・三塁側ベンチ横に1台ずつ設置)からの動画を活用した「VR LIVE 360」の配信も全試合で実施している。 初日(8月10日)の9:15 - 9:30に催された開会式については、NHK総合テレビとBS朝日で生中継。例年の選手権本大会では地上波テレビ・ラジオで開会式も中継する朝日放送グループでは、ヒロド歩美(朝日放送テレビアナウンサーで『2020高校野球 僕らの夏』のキャスター)がBS朝日向けの中継で実況を担当したものの、編成上の事情から地上波テレビ向けの中継を見送った。
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