許可基準とは? わかりやすく解説

許可基準

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 16:55 UTC 版)

日本における死刑」の記事における「許可基準」の解説

仮釈放許可されるための条件については、刑法28条が「改悛の状があるとき」と規定しており、この「改悛の状があるとき」とは、単に反省の弁述べているといった状態のみを指すわけではなく法務省令である「犯罪をした者及び非行ある少年対す社会内における処遇に関する規則28条の基準満たす状態を指すものとされており、そこでは「仮釈放を許す処分は、悔悟の情及び改善更生意欲があり、再び犯罪をするおそれがなく、かつ、保護観察付することが改善更生のために相当であると認めるときにするものとする。ただし、社会感情がこれを是認する認められないときは、この限りでない」と規定されている。 また、規則18条では「仮釈放審理にあたっては、犯罪又は非行内容動機及び原因並びにこれらについての審理対象者認識及び心情共犯者状況被害者等の状況審理対象者性格経歴心身状況家庭環境及び交友関係矯正施設における処遇経過及び審理対象者生活態度帰住予定地の生活環境審理対象者係る引受人状況釈放後の生活の計画、その他審理のために必要な事項」をそれぞれ調査すべき旨が規定されている。 ここで審理における調査事項のひとつされている「被害者等の状況」については、従来は必ずしも十分な調査が行なわれておらず、被害者側に意見表明権利もない状況にあった。しかし、被害者保護社会的要請国民世論)の高まりを受け、2005年更生保護法成立契機に、被害者希望すれば仮釈放審理の際に被害者側が口頭書面意見述べることが可能となり、2009年度からは被害者側が拒否しない限りにおいて必要的に調査行なう方針取られるようになった

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許可基準

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 02:15 UTC 版)

無期刑」の記事における「許可基準」の解説

仮釈放許可されるための条件については、刑法28条が「改悛の状があるとき」と規定しており、この「改悛の状があるとき」とは、単に反省の弁述べているといった状態のみを指すわけではなく法務省令である「犯罪をした者及び非行ある少年対す社会内における処遇に関する規則28条の基準満たす状態を指すものとされており、そこでは「仮釈放を許す処分は、悔悟の情及び改善更生意欲があり、再び犯罪をするおそれがなく、かつ、保護観察付することが改善更生のために相当であると認めるときにするものとする。ただし、社会感情がこれを是認する認められないときは、この限りでない」と規定されている。 さらに詳細な規定として「悔悟の情」「改善更生意欲」「再び犯罪をするおそれ」「保護観察付することが改善更生のために相当」「社会感情」について、次のような事項考慮して判断すべき旨が通達により定められている。「悔悟の情」については、受刑者自身発言文章のみで判断しないこととされており、「改善更生意欲」については、被害者等に対す慰謝措置有無その内容、その措置計画準備有無刑事施設における処遇への取組状況反則行為等の有無内容その他の刑事施設での生活態度釈放後の生活の計画有無内容などから判断するとされるまた、「再び犯罪をするおそれ」は、性格年齢犯罪罪質動機態様社会与えた影響釈放後の生活環境などから判断することとされ、「保護観察付することが改善更生のために相当」については、悔悟の情及び改善更生意欲があり、再び犯罪をするおそれがないと認められる者について、総合的かつ最終的に相当であるかどうか判断することとされる。「社会感情」については、被害者等の感情収容期間、検察官等から表明されている意見などから判断することとされる。 被害者保護社会的要請国民世論)の高まりを受け、2005年更生保護法成立契機に、被害者希望すれば仮釈放審理の際に被害者側が口頭書面意見述べることが可能となり、2009年度からは被害者側が拒否しない限りにおいて必要的に調査行なう方針取られるようになった実際の運用では2011年2020年の間までに、仮釈放審査仮釈放許され無期刑受刑者は、審査され無期受刑者全体の約26.5%である。特に、仮釈放対す検察官意見懲罰回数により仮釈放になるかどうか左右されている。前者反対場合仮釈放になる確率が2割満たないに対して反対ない場合3分の2近く仮釈放される。また、後述の「マル特無期」(指定対象死刑求刑に対して無期判決確定した場合や、特に悪質判断した事件再犯可能性がある場合など)に指定され場合は、検察官意見反対となる。そして、検察官意見が「反対でない」と判断され仮釈放審査対象となった無期刑受刑者全体で約20.3%(310人中63人)である。後者懲罰回数無し場合は、約45.1%が仮釈放となるが、懲罰回数増えるにつれ低下していき、10回を超えた場合は1割に満たなくなる。

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