若竹部屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 05:23 UTC 版)
天雷 凛太郎(てんらい りんたろう) 若竹部屋の力士で、鯉太郎の同期。本名・村神(むらかみ)凛太郎。愛媛県出身。18歳。 子供のころは、明るいスポーツマンで高校横綱にもなった兄・裕也の陰に隠れた目立たない性格で、相撲経験も殆どなかった。裕也が大相撲に入り数年と経たず廃業して失踪したことにショックを受け、地元の相撲教室で稽古を始め、やがて親の反対を押し切って勘当される形で兄と同じ若竹部屋に入門した。 入門当初から王虎と並んでその怪力と才能を称され、相撲教習所時代で既に、幕下最重量の大森山に圧勝する実力を持っていた。かつては地元の英雄と称えていた兄を、廃業した途端に掌を返して罵倒する家族や周囲に強い不信感を抱いていたため、入門当初は他人と関わり合うのを極端に嫌う冷めた性格だった。しかし序の口での鯉太郎との一番で、体力で遥かに劣るはずの鯉太郎に気圧される形で敗れ、取組後に吽形から兄の廃業の本当の理由を聞かされ、以後は誰が相手であろうと全力で相撲に取り組むようになり性格が大きく変化した。その後序二段昇進をきっかけに、兄と同じ天雷の四股名を名乗っている。 入門当初は目が隠れるほど前髪が長く伸び死んだような目つきをしていたが、鯉太郎との取組の後は瞳に精気が宿り、さらには髪が伸びてオールバックになりやがて髷を結えるようになると、まるで別人のように爽やかな外見となった。人当たりも良くなり、同期や部屋の人間とも良好な関係を築いている。石川のことを「山本」など全く関係のない名前で呼ぶという天然な一面も。 「BURST」では鯉太郎らと共に幕下に昇進、王虎と共に優勝の有力候補と目され、その前評判に違わぬ実力を発揮していたが、全勝同士で臨んだ王虎との取り組みで肩を外されさらに小手投げを受けて敗北。その後優勝決定戦に進出し第一回戦で闘海丸と対戦、裕也と国技館まで招待した両親が見守る中奮戦し寄り切りで勝ったかに見えた瞬間、うっちゃりで逆転され敗れた。 「最後の十五日」では東関脇に昇進、王虎と並ぶ同期の実力者として活躍している。九月場所11日目、序の口以来熱望し続けていた鯉太郎との再戦が決定。今場所の残り全てを捧げる覚悟で挑み、動きを先読みする鯉太郎に対して更なる読みと怪力を発揮して追い詰めたが、死すら厭わない鯉太郎の取組に気圧され、とどめのつもりで放った合掌捻りの隙を突かれすくい投げで敗れた。敗戦後、鯉太郎の覚悟に一歩引いてしまい肩を並べることができなかった自分を悔い、翌日の取組も精彩を欠き連敗、優勝戦線から脱落した。 大刀力 一(だいとうりき はじめ) 若竹部屋の十両力士。天雷の兄弟子で、裕也の弟弟子。裕也に重傷を負わせ廃業に追い込んだ大鵠を「ゲス野郎」と呼び嫌悪している。 若竹 哲広(わかたけ てつひろ) 若竹部屋の親方。元前頭三枚目。無名のアマチュア力士だった天雷を、裕也の弟という縁から受け入れ入門させた。
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