船津伝次平
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船津 伝次平（ふなつ でんじべい、天保3年10月1日[注釈 1]（1832年10月24日） - 1898年（明治31年）6月15日）は、幕末から明治時代にかけて活動した農業研究家。幼名は市造。上野国勢多郡原之郷（後の群馬県勢多郡富士見村大字原之郷、現・群馬県前橋市富士見町原之郷）出身。篤農家として評価された「明治の三老農」の一人であり、駒場農学校講師。
注釈
- ^ 船津伝次平墓碑銘には「天保三年十一月一日生」とあるが正しくは10月1日
- ^ 安永3（1774）年上小出村に生まれる。幼名を茂造、後に君雄。公儀名藤右衛門。号に乙麿、乙満、東寧、丹丘、赤城樵者、羅庵主人、蓼園、多伝園、無満など。俳諧を筆頭に、国学、和歌、漢詩、書道に通じた。元治元（1864）年没。
- ^ 文政11年（1828年）関根村に生まれる。藍沢無満の門下。養田鮮斎に算学を学ぶが、安政4年ごろに斎藤宜義に師事し、文久元年免許皆伝。文久2年『算法方円鑑』を著す。ほかに『算法円理私論』『円理算要』などの著書がある。明治42年（1909年）没。
- ^ 嘉永4年（1851年）利根郡上発知村に生まれ、原之郷へ移住。明治6年船津伝次平と小見勇造が大沼から用水を引くことを話すのを聞き、実現を決意、大正4年に水路掘鑿願と理由書を群馬県知事に提出した。大正15年（1926年）死去。
- ^ 昭和4年ごろから富士見村村会議員を3期務め、昭和16年に赤城大沼用水の着工にこぎ着けた。昭和23年ごろ工事現場で石に打たれたのが原因で病臥、昭和26年（1951年）死去。
- ^ 文化8年（1811年）勢多郡北橘村箱田に生まれる。藍沢無満の弟子となり、名主、大惣代を務めた後第三大区長。明治14年（1881年）没。
- ^ 生前の伝次平と親交があり、互いに高く評価していた。
- ^ 作者を船津伝次平ではなく奈良軍平とする須々田黎吉の説もあるが、同書の「序」では「此書は最初反故紙の中にありて何人の作なるや更にわからず」とあるように作者不詳という扱いがされている。伝次平自身が「履歴書」に「稲作小言ト申ス書ヲ作リテ、奈良軍平氏ノ名ヲ借リテ之ヲ公ニス」と書いていることから伝次平著といえる[56]。
出典
- ^ 大友 1963, pp. 26–27, 179–182.
- ^ 富士見村誌編纂委員会 1954, pp. 1073–1079.
- ^ 大友 1963, p. 27.
- ^ a b 富士見村誌編纂委員会 1954, pp. 1090–1092.
- ^ 柳井 1989, pp. 112–116.
- ^ “市指定文化財一覧|前橋市”. www.city.maebashi.gunma.jp. 2023年10月7日閲覧。
- ^ 大友 1963, p. 36.
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- ^ 富士見村誌編纂委員会 1954, pp. 1079–1083.
- ^ 大友 1963, pp. 79–81.
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- ^ 柳井 1989, pp. 48–57.
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- ^ 大友 1963, pp. 120–123.
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- ^ 内田 2012, p. 153.
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- ^ 内田 2012, pp. 25–34.
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2023年10月7日閲覧。
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- ^ a b 上野教育会 1907, p. 74.
- ^ 上野教育会 1907, pp. 73–74.
- ^ 上野教育会 1907, pp. 70–71, 84–85.
- ^ 上野教育会 1907, pp. 18–19.
- ^ 大友 1963, pp. 128–129.
- ^ 上野教育会 1907, p. 98.
- ^ 上野教育会 1907, p. 65.
- ^ 内田 2012, p. 51.
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