耐震改修工事
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「山梨県庁舎別館 (旧本館) 及び県議会議事堂」の記事における「耐震改修工事」の解説
山梨県庁別館は2013年から2015年にかけて改装が実施され、2階の部屋には山梨県内の偉人を紹介する「山梨近代人物館」が設けられた。建物の外観は既存の瓦やタイルなどを生かしており、竣工当時と同じ「洗い出し工法」で仕上げられている。またこの瓦には、県章が刻印されている。
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耐震改修工事
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2009年に耐震診断が行われ、耐震性の指標の一つであり0.6以上が求められるIs値が0.15しかないことが判明した。大ホールは使用停止になり、公会堂自体の廃止が検討された。2010年5月に、日本建築学会中国支部から野坂康夫米子市長に宛てて「米子市公会堂の保存に関する要望書」が提出された。6月には「米子市公会堂の充実を求める会」を中心とした「米子市公会堂の存続と早期改修を求める市民会議」が結成され、存続に向けた署名活動が行われ、7月28日までに44,202筆の署名が米子市議会に提出された。米子市が市民3000人を対象に行ったアンケート結果では存続45.4%、解体38.2%と存続票が上回った。これを受け、11月25日の市議会で米子市長は存続の意向を表明した。12月24日の市議会では、1票差で公会堂の存続が議決された。 改修工事の設計業者はプロポーザル方式で募集され、2011年8月に日建設計・桑本総合設計特定設計業務共同企業体が選定された。2012年9月に、全面閉館して改修工事に着手。改修施工は鴻池組・美保テクノス・平田組共同企業体により行われた。米子市公会堂は公会堂棟と背後の楽屋棟、南側の管理棟の3棟で構成されるが、管理棟は耐震基準を満たしており、改修の対象からは外された。 接合部の強度が不十分で剛性が不足していた屋根は撤去され、軽量な材質で架設し直された。天井は複雑な三次元構造で、当時の図面も不正確なものであったが、三次元スキャナの導入で1980年改修時の状態の再現に成功した。せりあがった2階客席部分が地面に接しておらず、荷重の適切な伝達ができていなかったが、ホールとホワイエの間の壁を耐力壁化し、基礎のフーチングの増設、床の増厚などにより地震力の伝達ルートを設けた。壁の新増設については、意匠に影響しない位置を選んで施工されている。外壁の塩焼タイルを製造していた業者はすでに廃業しており、状態の良いものはそのまま使うとともに、モックアップを9回作って既存のタイルと新たに焼き上げたタイルを調和させた。幹線道路の交差点に近く、従来はわずかに道路騒音が聞こえていたが、換気口をふさぐことにより静粛性が向上した。客席数は従来と同じく1120席で、黄金色のモケット張りの座席は従来のイメージを踏襲しつつ、座り心地が改善された。扉の引き手や手すり、照明などは改修前のものを保存し、再利用されている。この改修工事により、Is値は0.70以上となり、目標とする0.675を上回る耐震性能が確保された。 「米子市公会堂の充実を求める会」と「米子市公会堂の存続と早期改修を求める市民会議」は「米子市公会堂市民会議」に改組し、1円募金に倣って1000万円を越える募金を集め、備品や什器類を寄贈した。 約1年半の工期を経て、2014年3月29日に再オープンの記念式典を挙行。同年5月18日には、こけら落し公演として米子市音楽祭のオープニングコンサート「祝宴」が開催された。 2017年度の開館日数359日のうち、大ホールは169日間利用され、集会室や前庭を含めた年間利用者数は145,207人に上った。
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