耐震性と地震の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/06 02:09 UTC 版)
「富士宮市民文化会館」の記事における「耐震性と地震の影響」の解説
1981年竣工のため設計は旧耐震基準であるが、富士宮市の公共施設長寿命化計画においては、耐震ランクIb(IS値1.0以上)とされている。 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では震度4、その4日後に発生した静岡県東部地震では震度6強の揺れを受けた。この地震により、1階の外壁3箇所にひび割れが確認されたほか、舞台への通路の天井が一部剥落した。 大ホールの吊り天井は、2005年度の国土交通省通知により2009年から耐震改修に着手しており、改修工事の竣工直後であった。耐震改修では、最大長さ9mの丸鋼吊りボルトで支持されていた既存の吊り天井を撤去、耐震性の高い天井を新設した。新たに設けた天井は、周囲に壁との間隙が設けられたほか、天井の懐の深い部分については軽量鉄骨による受け材を新設して吊りボルトの長さを2m以下に短縮、平面は懐の深さに応じて長辺方向に4分割され、それぞれ固有周期を計算して躯体と共振しないよう調整された。音響性能に配慮して、断面は既存の天井と同一とされ、スリット部分は塩ビシートのカバーで塞がれている。施工に当たっては、新築時に音響設計を行った永田音響設計の確認も受けている。
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