群馬1区の公認問題
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2020年9月15日、旧・立憲民主党と旧・国民民主党が合流し、新・立憲民主党が発足。同年10月4日、新・立憲民主党の群馬県総支部連合会(群馬県連)が発足。同日に群馬県連は群馬1区の候補者を公募すると決定した。元大学准教授の斎藤敦子が公募に応じる意向を真っ先に示したことが翌5日の上毛新聞(朝刊)により報じられた。同年10月31日に野党共闘を目指す「群馬1区市民の会」主催の集会が前橋市内で開かれ、そこに出席した宮崎も公募に応じる意向を表明した。 同年11月2日、公募への応募が締め切られた。群馬県連の公募に応募したのは宮崎、斎藤、東京都の男性医師の3名であった。この時点では、選考の方法や時期については未定であった。 11月9日、立民群馬県連は候補の選考を話し合いではなく群馬県連執行部と群馬1区在住の一般党員による投票で行うと決定した。また、公募に応じた者達による討論会を11月30日に開き、そのあとの同日中に投票を行うことも決定した。投票を行う者は計45人であると11月11日に報じられた。 群馬県連は11月18日までに書類審査を終了した。公募に応じた3名全員が群馬県連の書類審査を通過した。 11月30日、公募に応じた3名による討論会が行われた後に、群馬県連役員(1人3票)と群馬1区在住の一般党員(1人1票)による投票(投票者計45人)が行われ、斎藤が選出された。1回目の投票では3名とも規定の得票数を超えることができず、宮崎と斎藤で決選投票が行われた結果、斎藤が僅差で宮崎を上回った。1回目の投票および決選投票では共に「該当なし」とする票が一定数存在した。県連は公募に応じた3名の詳細な得票数は公表しなかった。 12月10日、群馬県連は斎藤を次期衆院選の公認候補予定者に相当する群馬1区総支部長に就任させるよう党本部に上申した。しかし、党本部は群馬県連の上申を認めず群馬1区総支部長を空席のままにした。 党本部が斎藤を群馬1区総支部長に就任させないことから、群馬県連は2021年7月19日、県連独自に斎藤を「支援」することを決めた。党本部との協議は継続するとした。群馬県連は、県連から斎藤以外の人物の公認を党本部に申請する考えがないことを示した。党本部の選対幹部は今春に「斎藤氏の公認は難しい」と県連側に伝えていたことを明かした。党本部の旧立憲出身者を中心に斎藤への反感があり、党本部は斎藤を公認候補予定者にすることに難色を示していることが報じられた。斎藤の扱いに関して県連と党本部の間に「溝がある」とも報じられた。党本部の幹部は、公募に伴う投票(投票者45人)は群馬県連が勝手に実施したものであるため、投票でトップだった斎藤を無条件で群馬1区総支部長に就任させるわけにはいかないことを明かしていた。 2021年8月31日、立憲民主党本部の枝野幸男代表は定例記者会見での記者の質問に対して、群馬1区は同党公認候補を擁立しない空白区となる見込みであることを明かした。 同年10月6日の読売新聞は、党本部の幹部が「いろいろな声が上がっていて、(斎藤の)公認には慎重にならざるを得ない」と明かしたことを伝えた。 同年10月12日、立憲民主党本部は常任幹事会を開き第49回衆院選立候補予定者計214人を小選挙区で正式に公認したが、群馬1区の公認に関する発表はなく党本部は斎藤を公認しなかった。小選挙区の公認発表は原則として10月12日のみであった。 同年10月16日、立憲民主党本部は比例単独での公認候補者26人を発表した。党本部は10月16日で公認候補の擁立作業を終えたとした。 同年10月18日の上毛新聞は、党本部の幹部が斎藤の公認について「今公認を決めていないことは、言わずもがなそういうことだ」と述べたことを伝えた。 斎藤は同年10月19日の公示日になっても立憲民主党本部から公認されなかったため2021年衆院選には無所属で群馬1区から出馬した(候補者4人中得票数3位で落選)。
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群馬1区の公認問題
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2014年(平成26年)12月の第47回衆議院議員総選挙を巡り、自由民主党群馬県連内で群馬1区の公認候補として、前職の佐田玄一郎を退け康隆を推す動きが存在したが、参議院議員の山本一太(群馬県選挙区選出、現群馬県知事)は「同一県内に親子が国会議員になってはいけない」などとブログで批判し、康隆もブログで反論するなど応酬があった。 2020年7月22日、現群馬1区支部長の尾身が前橋市内で集会を開き、そこに参加した細田派の下村博文は集会後、記者に対して「尾身さんが1区で勝つための具体的なお願いを皆さんに話した」と発言し、1区公認問題については、現1区支部長の尾身が公認される可能性が高いと話しつつ公認のお墨付きは誰も与えられないとも語った。この尾身の動きに対して中曽根は、自民党公認候補となれるように引き続き仲間とともに活動していくと語った。 同年12月17日の朝日新聞は、自民党内の情勢調査で中曽根康隆が尾身朝子よりダブルスコア近く優勢となったデータも存在することを報じた。 2021年3月23日、自民党幹事長の二階俊博は記者会見で、次期衆院選小選挙区での公認決定には党員獲得状況を考慮すると発表した。この時点で、中曽根は2度、年間党員獲得ランキングでトップ10入りを果たしていた。 同年4月21日には読売新聞によって、中曽根・尾身両陣営とも公認を一歩も譲らない考えを示したことが報じられた。また、前回衆院選では自民党群馬県連が尾身の群馬1区公認を党本部に推薦したが、次期衆院選では群馬1区公認については党本部に一任するしかないとの意見も存在することが報道された。 2021年7月17日、前橋市で康隆後援会の会合が開かれ、二階俊博幹事長や林幹雄副幹事長も出席した。林は党本部では群馬1区の公認については「まだテーブルの上にも載っていない」と話した。また、党本部が実施する情勢調査で尾身に対して15ポイント以上差をつけることが重要だと述べた。毎日新聞は、自民党関係者が2021年2月に行った世論調査では中曽根の支持率が尾身を大きく上回っていたことを報じた。 同年9月3日に菅義偉が次期総裁選への不出馬を表明したことを受けて上毛新聞は中曽根に取材を行った。中曽根は群馬1区の公認を目指す方針に変わりはないと語った。また、群馬1区の公認が得られなかった場合については「仲間と一緒に選択肢を考えたい」と述べた。 同年10月2日、中曽根・尾身両名は自民党前橋支部長の中沢丈一県議に公認申請書を提出した。 同年10月4日、自民党前橋支部は群馬1区の公認候補の選出を党本部に一任することを決定した。 同年10月7日、自民党群馬県連は選挙対策委員会で群馬1区の公認候補選出を党本部に一任することを決定した。 同年10月11日、自民党本部は1次公認として計295人の擁立を決定したが群馬1区の候補者に関する発表はなかった。 同年10月15日、自民党本部は第49回衆院選の2次公認候補を発表した。中曽根は2次公認で群馬1区の公認が正式に決まった。一方、尾身は比例北関東ブロック単独での公認が決まった。2次公認の発表後、自民党本部の遠藤利明選対委員長は取材に対して、群馬1区を含む7つの調整難航区について「総合的に判断し今日の決定に至った」と答えた。自民党群馬県連幹事長の星名健市県議は取材に対して「党本部の結論が出た以上、一丸となって戦う」と述べた。
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