組織と施設とは? わかりやすく解説

組織と施設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 06:42 UTC 版)

マーキュリー計画」の記事における「組織と施設」の解説

ワロップス アイランド ハンプトン ジョンスビル クリーブランド グリーンベルト ケープ・カナベラル ハンツビル セントルイス アラモゴード サンディエゴ ロサンゼルス 1958年10月1日NASA正式に発足し、キース・グレナン (T. Keith Glennan) が初代長官に、ヒュー・ドライデン (Hugh L. Dryden, 前NACA長官) が副長官任命された。グレナンから大統領への報告は、国立航空宇宙評議会 (National Aeronautics and Space Council) を通して行われることになっていた。NASA組織内においてマーキュリー計画責任を持つのは「スペース・タスク・グループ (Space Task Group)」と呼ばれる集団で、その計画の目的有人宇宙船地球周回軌道乗せ宇宙空間での飛行士能力身体機能観察し搭乗員宇宙船安全に帰還させることであった既存技術使用可能な装置は何でも利用され、また機体の設計においては最もシンプル信頼のおける方法試みられ革新的な実験計画とともに現存するミサイル発射機として活用された。宇宙船要求される機能には、以下のようなものがあった。すなわち、1. 異常事態発生したときに宇宙船飛行士発射ロケットから分離させる緊急脱出ロケット 2. 軌道上宇宙船姿勢コントロールするための姿勢制御ロケット 3. 宇宙船軌道から離脱させるための逆噴射ロケット 4. 大気圏再突入の際の空気力学的抵抗耐えうる機体設計 5. 着水装置 である。飛行中宇宙船交信するためには、広範な通信ネットワークシステム作る必要があった。当初アイゼンハワーアメリカ宇宙計画過度に軍事色を持たせることを望まなかったため、マーキュリー計画国家最優先事項に置くことをためらっていた。このため計画は「DXレーティング」という国防計画優先事項順位では軍事計画の後に置かれることになったが、この順位1959年5月には逆転したマーキュリー宇宙船開発入札には12社が参加した1959年1月マクドネル・エアクラフト社が2,000ドル落札し宇宙船設計主契約企業選ばれた。この2週間前、ロサンゼルス本拠を置くノースアメリカン社が、緊急脱出ロケット開発使用される小型ロケットリトル・ジョー」の製作設計契約獲得していた。飛行中宇宙船地上との交信必要な世界的な通信網開発には、ウェスタン・エレクトリック社 (Western Electric Company) が任命された。弾道飛行使用されるレッドストーンロケットの製作はアラバマ州ハンツビルクライスラー社が、また軌道飛行使用されるアトラスロケットの製作はカリフォルニア州サンディエゴコンベア社が担当した有人ロケット発射場には、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地中にある大西洋ミサイル基地空軍によって準備された。またここは総合司令センターでもあり、一方で通信連絡に関する管制センターメリーランド州ゴダード宇宙飛行センター配置された。リトル・ジョー発射実験ヴァージニア州ワロップス島行われた宇宙飛行士訓練ヴァージニア州ラングレー研究所オハイオ州クリーブランドグレン研究センターおよびウォーミンスター海軍航空軍センター英語版)で実施された。空力研究にはラングレー研究所風洞実験所およびニューメキシコ州アラモゴードのホロマン空軍基地英語版)にあるロケットスレッド施設使用された。宇宙船の着水システム開発には海軍空軍両方航空機使用される一方で海上帰還した宇宙船回収には海軍艦船海軍及び海兵隊ヘリコプター使用された。またケープカナベラルの南にあるココアビーチという町が、にわかに注目をあびることになった1962年にこの町からアメリカ初の軌道周回飛行への発射見守った人は、およそ75,000であったワロップス島実験施設1961年 ケープ・カナベラルマーキュリー管制センター1963年 スペース・タスク・グループの責任者、ロバート・ギルルース (Robert R. Gilruth)。1969年

※この「組織と施設」の解説は、「マーキュリー計画」の解説の一部です。
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