地上との交信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 02:53 UTC 版)
「アロハ航空243便事故」の記事における「地上との交信」の解説
副操縦士は、緊急事態を意味するコード7700をトランスポンダにセットした。これにより、管制用のレーダー上に緊急事態であることが表示される。次いで彼女はホノルル航空交通管制センターへ通信し、マウイへ進路変更する旨を伝えようとした。しかし、騒音のせいで無線の返信を聞き取ることができなかった。レーダー上でコード7700を確認したホノルル管制センター側も、何度もAQ243便に交信を試みたが成功しなかった。管制官がレーダー上でコード7700を確認した時、AQ243便の位置はマウイ島のカフルイ空港から南南東約23海里(約43キロメートル)だった。 事故機の高度が1万4000フィート(約4300メートル)を下回ったところで、副操縦士は無線の周波数をマウイ管制塔に切り替え、交信に成功した。13時48分35秒、彼女は急減圧が発生したと伝え、緊急事態を宣言し、救急車や消防車などの緊急機材が必要だと伝えた。管制塔の担当者は、空港のレスキュー部門に緊急事態の連絡を入れた。次いで、マウイ管制塔は、AQ243便にトランスポンダを変更するように要請し、同機はこれに従った。これはAQ243便がマウイの管制下にあることを示すためだった。 ほぼ同じ頃、ホノルル管制センターとマウイの進入管制の間でも連絡が取られ、AQ243便がマウイに向けて進路変更する旨が共有された。
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