大統領への報告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/13 02:14 UTC 版)
産業界の代表を招いた6月1日の暫定委員会では、午後になってスティムソンが席をはずしたが、前日の合意は踏襲され、バーンズの提言によりこの問題に関する委員会の最終決定ともいえる結論が出された。 バーンズ氏は次のように陸軍大臣が勧告すべきであると提言し、委員会はこれに合意した。 目標の最終選択は本質的に軍事的決定であると理解するものの、委員会の現在の見解は次のようである。 爆弾は可能な限り迅速に日本に対して使用されるべきであり、それは労働者の住居に囲まれた軍需工場に対して使用されるべきであり、かつ、事前警告は行わずに使用されるべきである。 バーンズは会議が終了するとその足でトルーマン大統領に委員会の結論を伝えた。 バーンズが記すところによれば、大統領は「委員会調査や代替案の検討について知らされ、何日もの間、この問題を真剣に検討し続けてきた」とし「代替案が考えられず、委員会が勧告してきた(…)ことと自分が同じ考えであると分かったことに不本意ながらも同意せねばならない」と応じたという。 一方で、5日後に正式に報告に赴いたスティムソンは、大統領が「バーンズは成し遂げられたことに大いに満足しているように見えた」と述べたことを記録している。
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