紀勢西線電化とエル特急「くろしお」への収斂
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1978年10月2日当時の編成図くろしお ← 新宮 天王寺 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 指 指 指 G 指 指 指 自 自 凡例 G=グリーン車座席指定席 指=普通車座席指定席 自=普通車自由席 1978年(昭和53年)10月2日:紀勢本線和歌山駅 - 新宮駅間の電化完成に伴い、以下のように変更。「くろしお」は新宮駅を境に以下のように系統分割。天王寺駅 - 白浜駅・新宮駅間の381系電車によるエル特急「くろしお」。天王寺駅 - 白浜駅間2往復(1往復は季節列車)、天王寺駅 - 新宮駅間7往復(1往復は季節列車)。一部は改正前の9月下旬よりダイヤで先行して投入された。 御坊駅にすべての「くろしお」が停車するようになる。 これによりキハ81形気動車の定期運用は終了。2両連結されていたグリーン車は1両に削減され、食堂車が全廃。 名古屋駅 - 紀伊勝浦駅間運行の気動車特急「南紀」(3往復) 急行列車については以下のように変更。「きのくに」は天王寺駅 - 新宮駅間で下り6本・上り5本、天王寺駅 - 椿駅間で1往復、天王寺駅 - 白浜駅間で下り5本・上り6本、天王寺駅 - 紀伊田辺駅間で1往復、紀伊田辺駅 → 新宮駅間で上り1本になる。ただし、南海線乗り入れ車両が気動車のみであったことや、参宮線鳥羽駅直通列車が存在したことで気動車での運行となる。また、紀伊田辺発新宮行きの「きのくに」2号が設定される。 天王寺駅発着の「紀州」が廃止。 日本全国で在来線列車の号数を下り奇数・上り偶数とした。これにより、紀勢本線の終点となる和歌山市駅(→天王寺駅・難波駅)方向は奇数、起点となる亀山駅(→名古屋駅)方向となる列車には偶数の符番がなされた。 1980年(昭和55年)10月1日:ダイヤ改正により、次のように変更「きのくに」の3往復が廃止され、天王寺駅 - 白浜駅間に「くろしお」が3往復増発。これにより「くろしお」は10往復、「きのくに」は季節列車を含めて6往復となる。381系は2編成18両が新たに追加新製され、日根野配属となる。「きのくに」からの格上げ増発に伴い、天王寺方面行きの始発と白浜方面行きの最終「くろしお」1往復が箕島駅・湯浅駅・南部駅に停車するようになる。また、天王寺駅 - 白浜駅間を途中和歌山駅のみ停車し、1時間台で結ぶ列車が1往復設定。 「しらはま」が廃止。新宮発名古屋行きの「しらはま」1号、奈良発名古屋行きを「かすが」、京都駅 - 白浜駅間の「しらはま」3・2号の京都駅 - 和歌山駅間は「紀ノ川」(きのかわ)になる。 1982年(昭和57年)5月17日:関西本線名古屋駅 - 亀山駅間の電化により、以下のように変更する。「くろしお」の白浜駅発着1往復が季節列車化され、定期列車としては9往復に減便。また、新宮駅発着の季節列車が白浜駅発着になる。 「きのくに」の鳥羽駅乗り入れが終了し、天王寺駅・難波駅 - 白浜駅・新宮駅・熊野市駅間および紀伊田辺発新宮行きのみの運行となる。 11月15日:「きのくに」の天王寺駅 - 新宮駅間運行の夜行列車を季節列車化。 1984年(昭和59年)2月1日:「きのくに」の夜行列車が廃止。なお、この時には「きのくに」は天王寺発は3本、天王寺行き5本、難波駅発着は2往復であった。 10月1日:和歌山線電化により「紀ノ川」が廃止。「きのくに」の本数の変動はなかったが、和歌山市駅 - 和歌山駅間が国鉄と南海の渡り線区間を除き電化されたため、「きのくに」全列車は、ほぼ「全区間架線下を走る気動車急行」となっていた。 1985年(昭和60年)3月14日:ダイヤ改正により次のように変更。急行「きのくに」が廃止され、「くろしお」として4往復増発。これにより16往復(3往復は季節列車、1往復は串本駅 - 新宮駅間普通列車)になる。紀勢本線・阪和線で運行する定期急行列車が廃止。 「くろしお」に485系電車が使用開始(4往復)。 急行全廃により、紀勢本線内はB特急料金適用区間となる。同時に急行のみの停車駅であった海南駅・椿駅・周参見駅・古座駅・太地駅・湯川駅・那智駅に停車開始。箕島駅・湯浅駅・南部駅についても停車時間帯が全日に拡大。 「黒潮号」以来の南海線難波駅発着列車が廃止。 381系では各駅到着前に違う車内チャイムをテープ録音により放送するようになった。 1986年(昭和61年)10月: 紀勢西線の駅ホームの嵩上げ工事の進展及び485系の福知山への転出により、485系の運用を松本運転所から転入したばかりの165系が代走。(10月31日まで) 11月1日:ダイヤ改正により、定期列車は11往復(1往復は白浜駅 - 新宮駅間季節列車)になる。全列車が381系電車に統一。
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