粥占
(粥卜祭 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 02:36 UTC 版)
粥占(かゆうら、かいうら、よねうら[1])とは、粥を用いて1年の吉凶を占う年占である。毎年、日本各地の神社で祭礼として行われる[2]。多くは小正月に神にあずき粥を献ずるときに行われ、占われる内容はその年の天候や作物の豊凶などである。
- ^ a b “今年は豊作?京都・亀岡で「「粥占祭」、かゆで米の豊凶占い”. 京都新聞. (2017年1月16日) 2017年1月17日閲覧。
- ^ 中西裕二「民間信仰と正当性の所在--粥占という事例から (民俗文化形成過程のダイナミズム研究)」『福岡大学研究部論集 A 人文科学編』第5巻第6号、福岡大学研究推進部、2006年3月、21-37頁、ISSN 13464698、NAID 110004675852。
- ^ 中西裕二「民間信仰における信仰と外部性 : 民俗調査からの再考(<特集>宗教批判の諸相)」『宗教研究』第82巻第2号、日本宗教学会、2008年、571-592頁、doi:10.20716/rsjars.82.2_571、ISSN 0387-3293、NAID 110006937289。
- ^ 「年中行事事典」p222 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
- ^ 「筒粥神事」《諏訪大社下社の神事》
- ^ 村里, 徳夫 (1991年3月31日). “ちくしの散歩21 筑紫野市指定無形民俗文化財 粥ト―筑紫宮の農業祭事”. 筑紫野市教育委員会. 2021年10月2日閲覧。
粥卜祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 22:49 UTC 版)
粥卜祭(かゆうらさい)は、毎年3月15日に行われる祭事。通称「粥卜(かゆうら)」。お粥に生えたカビでその年の豊作や病気を占う。 2月15日に筑紫神社の井戸から汲んだ水を使い、神社の神主が竃でお粥を炊く。その後、大きな鉢に盛って上から箸を十字型に置く。十字型になった中心を筑紫神社に見立て、筑紫神社から見た東西南北の方角にあたる地域の名札をお粥に刺し、神社の神殿に1ヶ月間おいておく。そして1ヶ月後の3月15日、粥卜祭の当日に神主がお粥を神殿から出しお粥の表面に生えたカビの様子を見て、その年の穀物の出来や伝染病が流行るかなどの判定をする。判定は神社に古くから伝わる粥卜判断書に従って行われ、判定結果は神社に貼り出される。 この粥卜祭は筑紫野市指定無形民俗文化財に指定されている。
※この「粥卜祭」の解説は、「筑紫神社」の解説の一部です。
「粥卜祭」を含む「筑紫神社」の記事については、「筑紫神社」の概要を参照ください。
- 粥卜祭のページへのリンク