竽斎石坂宗哲とは? わかりやすく解説

竽斎石坂宗哲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 23:45 UTC 版)

石坂宗哲」の記事における「竽斎石坂宗哲」の解説

甲府藤原家生まれる。幼名文和、永教、号は竽斎。後に石坂家が江戸の大火後述にあったせいか幼少の頃はほとんど記録がない。石坂二代目石坂長男幼くして病弱となり後継ぎ出来ないので文和養子にしたいと依頼する文和当時5歳ごろとおもわれる養祖父石坂志米一、養父石坂は共に杉山流鍼治導引稽古所世界初盲人教育機関)で鍼術導引按摩を学ぶ。文和同所鍼灸導引按摩を学ぶ、教科書初等科では杉山流三部書(療治大概集、選鍼山要集、医学節要集)中等科では中国古典鍼灸内経難経など、また鍼管法、杉山真伝流の表之巻を学ぶ。高等科では杉山流他人に伝授する教育を受ける杉山真伝流、目録巻物一巻真伝中之巻、奥龍虎之巻を学び終了時には門人神文帳が伝授される1796年寛政8年12月22日小普請医となり、鍼科と漢方科の教育機関の創設命じられ二十両を賜り甲府赴任し、翌1797年寛政9年6月甲府医学所興す初年度200人以上の生徒全国から集まる。教育内容西洋解剖学生理学含み現在の鍼灸教育先鞭となる。また漢方医学科を設けられ校内3000坪の薬園があった。 1799年寛政11年8月5日、妻の高子が没、1800年寛政12年)に頭取宇佐美道茂が病で急死同年5月15日任務果たし甲府より江戸に戻る。なお甲医学所明治元年まで東洋医学教育治療行った1802年享和2年11月22日寄合医師進み、禄百俵を給せらる(この時、御目見以上身分になったものと推定される)。なお1803年享和3年)に奥医師(鍼科)に進んだものと考えられ1812年文化9年9月11日将軍徳川家斉拝謁その時家斉は、「私の祖父の命で一橋家から将軍職絶やさないように沢山の子を持つように」と言付けられた、そして「そちの鍼を打つことで子宝授かることが出来るか」と尋ねた。宗哲は「出来ますと言う)。同年12月16日法眼叙せられ録二百俵を給せられる文政年間には、後述するようにフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト交流し解剖学を学ぶ、そのことから「シーボルト弟子」と記載される例もある、またシーボルトに鍼を教えていたのは宗哲であり、そういう意味ではシーボルト師匠(シーボルトおよび宗哲双方にその意志は無いが)というのがふさわしい。シーボルト江戸参府をした時に宗哲と面会するシーボルトは宗哲に、「私の腕に鍼を打ってくれるように」と頼む、宗哲は子の宗貞に鍼を打たせた。シーボルト痛くもなく、炎症もおこらなかったので感心した。そしてシーボルトは「それでは貴方の腕を切って繋いで見せましょう」と冗談言ったが、宗哲は愚弄されたと思った。なお、シーボルト帰国する1829年10月文政12年9月)の直前、「文政十二年三月廿一日大火記録によれば類焼医師」の住所氏名に「石坂宗哲 同宗貞」とあり、火災遭っているようである。シーボルト帰国後は、私塾,定理医学書屋、出版部 1804年文化元年)には陽州園を設立して後進の指導当たった1841年隠居。子の宗貞が先に没していたため、孫の宗元が継いだ1842年1月1日天保12年11月20日死去深川増林寺葬られる石坂氏は元文年間より江戸幕府仕えていたが、『寛政重修諸家譜編纂時点では御家人身分であったため同書には掲載されていないまた、宗哲は世襲名で子孫襲用しており、そのため伝記には混乱見られるので注意要する

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