福井家京枡座関係資料とは? わかりやすく解説

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福井家京枡座関係資料

主名称: 福井家京枡座関係資料
指定番号 57
枝番 0
指定年月日 1990.06.29(平成2.06.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 2139点
時代区分 江戸
年代
検索年代
解説文:  江戸幕府は、幕藩体制確立がほぼ整った寛文年間に諸制度整備着手し、その一環として量制統制確立した。すなわち東国西国分掌体制を図るべく、江戸京都枡座設置し、その任に樽屋家、福井家を命じ公定指定して、その製造販売独占許可し枡改めなどの検査を行わせた。
 西国三三か国を管掌した福井家は、その由緒書によれば先祖大和国平群郡法隆寺村福井の出と伝え代々大工家業とし、後に京都大工頭中井家の配下として二条城普請にも参画した家柄で、業務携わるのは寛永年間中頃とされている。
 福井家京枡座関係資料は、この京枡座福井家に伝来した一括資料で、その内容大別して(一)文書記録類(二)絵図類(三)(四)焼印区分される
 (一)由緒書をはじめとし、製造技術に関するもの、販売際し京都町奉行検査受けた折の台帳である奉行所枡改帳、下職に関するもの、枡座枡改めに関するもの、相続金銭貸借に関するものの他、書状中には日常福井家の動向窺うものも少なくない
 (二)は、福井家の居宅絵図の他、部屋絵図米蔵絵図土蔵絵図、あるいは大阪出店構えた折に作成されたと思われるものもあり、京枡座福井家の規模窺うことができる。
 (三)は、一斗、七升、五升、一升、五合、二合半一合の各存し、これらの多く京都所司代、あるいは町奉行より下げ渡され御本称されるもので枡座原器ともいうべきものである。各には京都所司代等の焼印があり、文書記録類収める御代々様印鑑写」などと照合し、その製作年代窺うことができる。
 (四)は、鉄製印字は「」で、今は現存をしないが「京」の文字(「○(京)」)と共に枡座座方印と称されるのである。この焼印は、枡座のみにその保有許されいたもので、先述した現存遺例からみて京都町奉行管掌となった寛文八年一六六八以後使用されたものと考えられる
 この福井家京枡座関係資料は、多岐に亙る文書記録類の他、絵図類原器としての御本各種揃え座方印を存するなど、江戸枡樽屋家の資料逸した現在、枡座経営具体的な実態を知る唯一のものとして、近世度量衡制研究上等に貴重である。
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