石井家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 18:17 UTC 版)
石井 守(いしい まもる) 本作の主人公。推定年齢24〜26歳。石井家の働かない兄。一見陰気で口数も少なく、斜に構えたようだが、実際は家族思いの性格で友人も多い。ニートでありながら、コミュニケーション能力・手先の器用さなどさまざまなスキルに長けており、妹の春子からは「ニートのなかでもエリートの『エニート』」と称される。 普段は妹ともに夕方に起きて朝方に寝る生活を送っており、どこへ行くにもスウェット姿で過ごしている。兄妹仲が良く、夜通し一緒にゲームをしたりテレビ観るのが日課。また読書家で、毎月図書館から大量に本を借りてきて読んでいる。料理を得意としており、会社員である父の弁当はいつも守が作っている。 休日には友人の丸山と遠藤と3人で近所をぶらついたりする。またお隣に住む倉木さんも交えて、家でゲームをしたり、近所の公園でお金のかからない遊びをしたりしている。 本を紹介するブログを書いているほか、自作の漫画が賞で最終選考まで進んだこともある。 春子によると昔は彼女らしき女性がいた。中学時代はサッカー部で、地元では有名な選手だった。ニートになる前はフリーターであり、アルバイトをして旅費を貯めては海外旅行をしていた。 上記の通り総じて能力が高く、なぜニートになったのか詳しい経緯は不明だが、父からは「今の状況もあの子なりに何か考えがあるのでは」と思われている。 石井 春子(いしい はるこ) 本作の主人公。石井家の働かない妹。推定年齢20〜22歳。星座はうお座。 対人恐怖症で人前に出るのが苦手。初期は家族以外とは会話もできず、声をかけられると逃げてしまっていた。しかし作中を通じて、兄の友人の丸山くんや隣人の倉木さんと知り合い、次第に打ち解けていく。 言葉遣いが独特で、驚いたり怯えたりするとよく「だよぉ」や「おわー」と言う。本来は横着でイタズラ好きな性格であり、兄の守に懐いていて、一緒にテレビを見たりゲームをするのが一番の幸せ。食い意地が張っており、大好物はハンバーグで、他にカレーや餅、牛乳も好き。守からは体重をネタによくからかわれている。 働くことに対して強い恐怖心を抱いており、母からは花嫁修業として家の手伝いをさせられているが、家事はまったくできない。外見にも無頓着で普段は兄同様、スウェットで過ごしている。しかし外出の際には母に強制され、よそ行きの服を着る。 勘が鋭いところがあり、占いに関しては恐ろしいほどの的中率を誇る。ただし本人にその自覚はなく、もっぱら丸山くんや倉木さんから一方的に畏怖されている。 友達付き合いが苦手な一方、幼少期から様々な理由で周囲から孤立している人間と仲良くなる傾向にある。また、おばあちゃん子であるためお年寄りと話すのは平気。 父 守と春子の父。会社員で役職は部長。温厚な性格で、働かないふたりを特に叱ることもなく温かく見守っている。だがそれ故、ふたりのイタズラのターゲットにされてしまうことも多い。かなりの親ばかで、子供たちの些細な行動に感動しては、妻に呆れられている。部下の戸川さんには息子の守を結婚相手としてしきりに薦めるが、常に断られている。落語やなぞかけが得意。 石井 和子(いしい かずこ) 守と春子の母。主婦。働かないふたりを日々叱咤し、守には就職活動を春子には花嫁修業を促す。とくに春子に対しては、将来を危惧して身だしなみや人付き合いについて口を酸っぱくして注意しており、春子から怖れられている。
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