生徒会ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 16:49 UTC 版)
生徒会長の聖佳は学園で絶大なカリスマを誇っているが、どうしたことか、生徒会には活気がない。聖佳が他人に対しつい厳しい態度を取ってしまうためだという事情が語られる。生徒会を手伝う選択をすると、物語は本ルートに分岐する。聖佳は庭園を大量の薔薇の造花で埋め尽くし、その中に潜ませた一輪の本物を探す「百万本の薔薇」イベントを立案する。晶子(彰)の勧めもあり笑顔を振りまく聖佳のところへ、全校生徒が造花を作って運んでくる。 宝生聖佳ルート 変わるため努力を始めた聖佳に、晶子(彰)は憧れ以上の気持ちを抱くようになる。ところが、聖佳の個別ルートでは造花集めの最中にトラブルが発生する。聖佳の悪い噂が流れるようになり、生徒たちは聖佳を恐れて遠ざかっていく。立藤の会が絶望的になる中、晶子(彰)は誤解を解くためひとり奔走を続ける。見かねた聖佳が止めようとした拍子にウィッグが外れてしまい、正体が露見した晶子(彰)は生徒会を去る。 テキストは聖佳視点に切り替わる。数日後、庭園に足を運んだ聖佳は、そこに咲き乱れる薔薇を見て驚く。晶子(彰)は聖佳に拒絶されてからも一生懸命造花を集め続けていたのだ。聖佳は2年の教室へ急ぐが、そこにいたのは「晶子」ではなく退院した妹だった。立藤の会は多くの来場客で賑わうが、一番いて欲しかった「晶子」の姿だけがなく、聖佳は薔薇園で悲しみに暮れる。そこへ「実は道に迷ったみたいで……」と出会った日のように彰が現れる。2人は恋人として結ばれ、聖佳の物語に幕が下ろされる。 聖佳ルートをクリアすると、おまけシナリオ「聖佳さまのご褒美?」が解放される。 鹿島志鶴ルート 晶子(彰)と一緒に生徒会を手伝うことになった美術部の鹿島志鶴(かしま しづる)は、晶子の匂いが以前と違っていることに心を乱されている。実は志鶴は変態なのである。ついに我慢できなくなり晶子(彰)を部室に呼び出すと、自分は汗の匂いで興奮してしまう特殊な性癖の持ち主なのだと告白し、下半身をまさぐりにかかる。すると入れ替わりが判明し、疑問も氷解してすっきりする。 肉体関係を持ってしまった彰は、なし崩しに志鶴の恋人になり、男の姿で街をデートする。翌日登校すると晶子は男だという噂が流れており、スクープを狙う新聞部員まで現れる。噂が消えないことに業を煮やした聖佳は本物の薔薇の景品を「晶子を自由に調べられる権利」に定め、直接体を確かめさせようとする。立藤の会で本物の薔薇が新聞部員の手に渡ってしまい、晶子(彰)は絶体絶命の危機に陥るが、男装して彰となった晶子が助けに現れたことで疑惑は晴れ、一件落着となる。 佐上薫ルート 生徒会副会長の佐上薫(さがみ かおる)は西陣織の元締めの一族に生まれ、将来は後継者となることが定められている。ルピナスでは中性的な顔立ちと抜群の運動神経で下級生の人気を集め、卒業までのモラトリアムを彼女たちとの疑似恋愛に費やしている。晶子(彰)に対してもスキンシップを図るが、跳ね返された腕力の意外な強さに疑念を抱き、これが後日の女装露見に繋がる。薫ルートは、聖佳ルート攻略後に聖佳ルートから分岐する。そのため、造花集めに難航している状況を引き継いでいる。 やがて薫ファンの下級生が2つの勢力に分かれて抗争を始めると、騒動を知った京都の祖母が薫を連れ戻しにやって来る。晶子(彰)は自分が薫を更生させると宣言し、薫と協力して生徒会を再び軌道に乗せ、立藤の会を成功へと導く。一部始終を見届けた祖母は薫の人生を伝統の犠牲にする必要はないと考え直すが、薫はたこだらけの手を恋人が褒めてくれたと言い、西陣織の後継者であることを誇れるようになったと答える。2年後、学園を卒業した彰は関西で薫と暮らし始める。
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