版の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 03:09 UTC 版)
出版社の意向による「前書き」の取り扱いの違い、椋本人の敬体改稿、小学校国語教科書トップシェアの光村図書出版をはじめ、教育出版・東京書籍・三省堂・学校図書など(日本文教出版は国語教科書から撤退)教科書出版社各社およびポプラ社や理論社など椋作品を出版する児童書出版社の編集方針の違いにより、多数の版が存在する。 初出版の『少年倶楽部』昭和16年11月号は、紙面不足のため前書きがカットされた。1943年、三光社より出版した作品集「動物ども」に採録する際、前書きを復活し、椋本人により常体文から敬体文に書き換えられた。 前書きを採録している教科書は光村版と学図版である。前書きには大造じいさんの年齢が明記され、物語は大造じいさんの壮年期の昔話であることが示される。その他の教科書では、老狩人が残雪と知恵比べをしている現在進行の物語と誤解を生じている。 初稿の常体文を採用しているのは教出版と学図版、改定稿の敬体文を採用しているのは光村版・東書版・三省堂版である。椋自身はどちらも許容するコメントを残している。敬体文は語尾を完全に書き換えているものの、文中の接続部が書き換えられていない箇所が複数残っている。また、囮ガンを据えて小屋に篭る瞬間の「さあ、いよいよ戦とう開始だ」とハヤブサを発見した瞬間の「はやぶさだ」は、常体文のままでは大造じいさんのモノローグと解釈できるが、敬体文に直すと単なる地の文に変化してしまう。 初稿のタイトルは「大造爺さんと雁」であったが、教育漢字外であるため、教科書では「大造じいさんとがん」または「大造じいさんとガン」に書き換えてある。光村版と三省堂版は、生物和名を片仮名書きする慣例に従い、タイトルをはじめ本文の生物をすべて片仮名表記としている。教科書では、小学5年生で学習しない「戦闘」「英雄」を「戦とう」「英ゆう」と混ぜ書きにする出版社とルビを打つ出版社が混在する。 椋の文章表現の誤りを指摘する声も、教育現場では挙がっている。2の場面にて「そして、ねぐらをぬけ出して、このえさ場にやってくるガンの群れを待っているのでした」の係り受けが判然とせず、「大造じいさんがねぐらを抜け出してガンを待つ」のか、「ガンがねぐらを抜け出してえさ場にやってくる」のか、しばしば児童の討論課題として取り上げられる。
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版の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 15:41 UTC 版)
原典版と改訂版の2つの版が存在する。原典版では、終楽章のコーダにおいて、開始楽章のコーダが回想されるが、改訂版ではその後に救いのハーモニウムのコラールが付いているという違いがある。エフゲニー・スヴェトラーノフは「クリンのチャイコフスキー博物館所蔵の自筆草稿を用いた録音」を謳っているが、その詳細については現在のところ不明な点が多い。原典版の演奏時間は約50分で、ドミトリー・キタエンコやマリス・ヤンソンスらがこの版を使っている。
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