火災と死亡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:14 UTC 版)
「アシュタビューラ川鉄道災害」の記事における「火災と死亡」の解説
墜落は鉄道の西32丁目駅(橋の西ちょうど100ヤード (91 m))と町とで聞こえたし、警報が発せられた。現場で最初の救助者らは、鉄道の従業員、駅のホームで待っている人々、そして橋の近くに住んでいたアシュタビューラの住民であった。谷底への唯一のアクセスは、雪に覆われた急で狭い階段のセットであった。ほとんどの人は階段を踏むのではなく急な坂を滑り降りたし、何人かの人は生存者らを解放するために斧を持ってきた。 木造車らは、石炭をそして灯油を供給された暖房ストーブと石油ランプがひっくり返ったとき、炎上した。初期の報告によると、「"Osceo"」でと少なくとも他の3つの場所で火災が発生したし、1分以内に残骸全体が炎上した。歴史家ダレル・E・ハミルトンは、火事は両端で発生し、中央に向かって移動した、と言っている。後部制動手A・H・ストーンによると、残骸の中でまだ生き残っている人々は20分以内に死亡した。救助者らが橋に着くときまでに、多くの負傷した乗客はすでに岸に向かっていたし、火は激しく燃えつつあった。 Ashtabula Fire Brigadeによる反応は最小限であった。市の消防署長G・W・ナップはアルコール中毒者であったし、しらふの時でさえ決定を下すのが遅く、簡単に混乱した。Lake Erie Hose Companyの手動ポンプ式および蒸気ポンプ式のウマが引く消防車が最初に到着したが、しかし、ナップはけっして炎と戦うようになんら命令しなかった。彼は或る傍観者に、火と戦うことに意味がない、何人かの生存者がまだ残骸に閉じ込められていることは明らかであっても、と語った。鉄道の従業員らはまたナップに、あなたの消防士らは負傷者を外に出し、峡谷の側の小道を片付けるべきだ、と語った。。少なくとも1人の町のメンバーがナップに炎に水をかけるように頼んだが、しかし彼は拒否した。その代わりに、町民はバケツを確保し、(消防隊の何人かのメンバーの助けを借りて)炎を消そうとした。Protection Fire Companyの手動ポンプエンジンとNeptune Hose Companyの蒸気パンパー(両者ともにウマが引く)は、町を通って橋まで1マイル以上運ばれたが、しかし、到着があまりに遅すぎて火の広がりを止められなかった。 暗闇と眼を見えなくさせる雪のために、生き残った乗客らは向きを変え、残骸から抜け出すことが困難であった。多くの乗客が川で溺死したいっぽうで、また一部の乗客は炎を逃れ、結局煙の吸入で死亡した。 負傷したそして死にかけている人々は、急な階段を抱え上げられるか、でなければ、ロープで引き上げられる小型そりや大型そりで傾斜をたぐりあげられた。アシュタビューラに病院はなかった。負傷者は最初に鉄道の車庫に、駅に隣接する汚い荒廃したイーグル・ホテルに、または近くのアシュタビューラ・ハウス・ホテルに運ばれた。これらの場所がいっぱいになると、住民らは生存者らに家を開放した。負傷した歩行者が、谷からたぐり上げられた最後であった。真夜中までに、すべての生存者は安全に達した。村の医師10人が負傷者に付き添った。午前1時ころ、クリーブランドから鉄道関係者らとさらに5人の外科医を乗せた特別列車が到着した。 泥棒らは死者と負傷者の間を移動し、金銭と貴重品を盗んだ。翌朝、おおぜいの好奇心旺盛な人々が残骸現場に集まったし、群衆の中の何人かは列車を略奪したし、ついにアシュタビューラの市長H・P・ヘップバーンは、 その場所に警備員1人を配置した。地元の警察による捜査につづいて、金銭と貴重品の一部が発見されたし、いくつかの逮捕が行われた。ヘップバーンは後に、盗品を引き渡しただれか他の人に恩赦を約束する布告を出した。約1500ドル($35,292 in 2020 dollars)相当の金銭と貴重品が集められたが、しかし、盗まれた金銭と品物のほとんどはけっして回収されなかった。 アシュタビューラ橋災害で死亡した人の数はけっしてわからない。数は少なくは87、あるいは多くは200でありえるけれども、公式の数は92人が死亡している。さらに64人が負傷した。死者の数は不正確である、ひとつには列車の乗客数を見積もるのが難しいからで、ひとつには多くの遺体が部分的であったから(片手、片脚、トルソ)。残骸から回収されたほとんどの(ただしすべてでないけれども)遺物は、認識しえないほど燃やされていたし、衣類や身の回り品からは身元を特定できなかった。未知数の死者が火の中で本質的に火葬された。死者の中には賛美歌作者Philip Blissがいた。
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