瀬谷八福神の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/04 09:25 UTC 版)
妙光寺 - 大黒天。神徳、財宝、厨房の守護。伝承によれば白雉3年(652年)、明光比丘尼が建てた庵で、大同年間(806年 - 809年)に弁通和尚が天台宗福昌山明光寺としたという。 弘安5年(1282年)、日蓮が池上に行く途上にこの寺に宿泊した。時の住職が教化を受け日蓮宗に改宗する。 室町時代にこの地域を支配していた上杉定正の家臣、山田伊賀守経光が同寺に多大な寄進をする。この中には、武蔵国恩田村の万年寺の和尚と碁を打ち勝った際、持ち帰ったと言われる梵鐘もあり、その旨が刻まれている。梵鐘には当時の様子が刻まれており、鎌倉時代の作と考えられており県指定文化財に指定されている。 善昌寺 - 恵比寿。家内安全、生業を守護し福徳をもたらす。室町時代の天文2年(1533年)に開山。鎌倉の光明寺より雨乞本尊が下賜された。 江戸時代は寺子屋も併設され、100年以上続いていた。境内には筆子塚が2基ある。 鎌倉時代の作と伝えられている薬師如来は別名寅薬師、目の薬師と呼ばれ、寅年にのみ開帳される。武田信玄が寅年以外に開扉したところ、仏罰によって失明したと言い伝えられている。 徳善寺 - 毘沙門天。財徳、福徳、消災の守護。弘治元年(1555年)に創建、開山は玄室泰存禅師。本尊は釈迦牟尼仏。 境内のたらよう、かやは横浜市指定の名木。 長天寺 - 達磨大師。七転八起の縁起。応永元年(1394年)の創建。開基は平本六兵衛。 宝蔵寺 - 弁財天。八福神唯一の女神。知恵財福の利益。芸道技術の神。治暦2年(1066年)、秀恵比丘尼の開基、本尊は不動明王。 徳川家光より御朱印地として寺領を賜った。拝領時の篭等は現存している。 西福寺 - 布袋尊。福徳大量の開運と安産の守護。天文3年(1534年)創立と推定されている。 千年椎の大木が境内に存在し、文化の日に筆供養を行っている。 宗川寺 - 福禄寿。人望福徳を授ける福神。寛永2年(1625年)建立。 寺宝は元寇の覆滅退散を祈った片瀬竜口寺の銅製祈願額で、檀家が竜口寺から譲り受けたものである。 参道の両側に公孫樹(イチョウ)の名木大樹があり、雄樹、雌樹の夫婦銀杏にあやかり安産育児を祈願する参詣姿もある。横浜市の指定名木に指定されている。 全通院勢至堂 - 寿老人。知恵、長寿、子育ての守護。寛永年間に開創されたと考えられている。現在では徳善寺の別院。 当初は阿弥陀如来を祀っていたが、地元民の霊夢によって勢至菩薩が土中から掘り起こされ、祀られてきた。本尊の開扉は12年に一度の午年に行われている。 縁日は、1月23日、8月23日に行われている。 本堂は寛政9年(1798年)の建立。 境内の大藤は横浜市の指定名木である。 二ツ橋の最勝寺が寿老人とされることもあるが、現在では上記8寺で瀬谷八福神を構成している。
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