江之島電氣鐵道1形電車とは? わかりやすく解説

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江之島電氣鐵道1形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 18:10 UTC 版)

江之島電氣鐵道1形電車(えのしまでんきてつどう1がたでんしゃ)は、江之島電氣鐵道(現・江ノ島電鉄)が1902年から導入した電車である。


注釈

  1. ^ それぞれ後の京都市電伏見線1970年4月1日廃止)、名古屋市電栄町線1971年2月1日までに廃止)、京浜急行電鉄大師線箱根登山鉄道小田原市内線1956年6月1日までに廃止)、大分交通別大線1972年4月5日廃止)、なお、これらの鉄道が開業する前の1892・93年頃に足尾銅山において鉱石運搬と従業員通勤のために自家用の電気鉄道が建設されている
  2. ^ その後1936年11月4日に600Vに昇圧し、現在に至る
  3. ^ 後に直流150kWのものおよび交流150kWのもの各1基を増設し、この交流発電機を使用して1908年2月5日より近隣への給電を開始しているが、1923年の関東大震災により被災し廃止、江ノ島電気鉄道には1920年認可で建設された出力200kWの極楽寺変電所と、後に発電所跡地に建設された出力150kWの片瀬変電所が引き継がれている
  4. ^ Siemens & Halske AG, Berlin
  5. ^ Babcock, Wilcox & Company, Providence
  6. ^ その後1903年に開業した宮川電気(後の三重交通神都線)の車両もジーメンス・ウント・ハルスケ製の電機品を使用
  7. ^ その後1927年には3675千人まで増加している
  8. ^ それまでは藤沢駅 - 片瀬駅および長谷駅 - 鎌倉駅間は12分間隔、片瀬駅 - 長谷駅間は24分間隔の運転であった
  9. ^ 譲渡契約の締結は5月1日、軌道譲渡許可申請が6月5日、同許可が6月9日、江ノ島電気鉄道による営業開始が7月1日
  10. ^ 発起後の1922年12月22日に茅ヶ崎 - 辻堂海岸 - 鵠沼および辻堂 - 辻堂海岸間の鉄道の免許を取得しながら関東大震災の影響で起業に至っていなかった東海土地電気が名称を変えて1926年7月10日に江ノ島電気鉄道として設立され、免許取得路線の開業を目論んでいる(1930年失効)ほか、1926年12月10日には片瀬 - 鵠沼間の鉄道の免許を(1930年5月に日本自動車道へ譲渡)、1928年7月3日には片瀬 - 江ノ島島内の懸垂式鉄道の免許を受けている(同年11月2日に江ノ島懸垂電気鉄道へ譲渡)
  11. ^ このほか、実現はしていないが藤沢 - 片瀬および長谷 - 鎌倉間の複線化が計画され、1928年7月7日に認可申請を行っている
  12. ^ 全長約15mの付随車(後に制御車に改造)で、 1929年春の花見シーズンから湊川 - 有馬温泉間を1日2往復しており、1944年に通常車体のクハ141形に改造
  13. ^ 1936年に阪神パークと中津浜、六甲山植物園の3ヶ所を会場とした「輝く日本博覧会」が開催された際、博覧会のPRと納涼観光を目的として2両が導入され、後に2両が増備された全長約14mの電車
  14. ^ 1927年に運行認可、なお、戦後の1950年頃にもモ45形を改造した納涼電車が運行されている
  15. ^ 欧州など日本以外でも事例があるものであり、古い例では1899年夏よりスイスのシュタンスシュタート-エンゲルベルク鉄道(Stansstad-Engelberg-Bahn(StEB)、現ツェントラル鉄道(Zentralbahn(zb)))が取外し式の窓を備えた納涼電車(Sommerwagen)のBe2/4 6-7号車とB4 8-9号車を運行している
  16. ^ 1896年11月10日に天野正雄により現在の東京都墨田区に設立、1898年には元北海道炭砿鉄道や日本鉄道汽車課長兼大宮工場長を歴任した藤田重道に譲渡され、その後1907年に藤田が雨宮敬次郎と共に雨宮鉄工所(後の雨宮製作所)を設立したタイミングで天野七三郎に譲渡、1920年に日本車輛(現日本車輌製造)が吸収合併して東京支店工場となり、1934年に現在の埼玉県川口市移転し蕨工場となる
  17. ^ 『江ノ電百年物語』 p.75-76では2号車と8号車の台車はマイネッケ製としている
  18. ^ 『江ノ電の80年表』p.17では1903年4月24日-5月13日に天野工場より3等車台3台分を受領としている
  19. ^ 『江ノ電の80年表』 p.16では1-3、8号車を電動車、4-7号車を付随車として8月30日に使用許可を受けたとしている
  20. ^ 『江ノ電の100年』 p.373では1903年12月24日に電車内機械器具装置変更ならびに付随車新設認可申請としている
  21. ^ 『江ノ電の80年表』 p.16で1-8号車は全長6.97m(23)、全幅1.81m(6尺)、p.18で9-10号車は全長7.57m(25尺)、全幅1.81m(6尺)としている
  22. ^ General Electric Company
  23. ^ 『江ノ電の80年表』 p.16では対象を4-7号車としている
  24. ^ 11-12号車を動力車、13-14号車を付随車とする文献もある
  25. ^ 1933年11月6日付で軌道貨物輸送休止許可申請、翌1934年1月27日付で休止許可、1937年で廃止許可を受けている
  26. ^ 関東大震災による津波の高さは神奈川県三浦で6m、逗子、鎌倉、藤沢の沿岸では5-7mで、由比ヶ浜では局地的に9mに達して300人余が行方不明となり、当時の由比ヶ浜駅にも津波が到達している
  27. ^ 現在の鎌倉プリンスホテルのバンケットホールの前付近
  28. ^ 『江ノ電の80年表』 p.32では1931年7月運行開始とされている
  29. ^ 全長は310mm短縮(改造前後とも連結器はなし)、全幅510mm拡大、全高151mm増大、自重0.3t増大

出典

  1. ^ a b c 『江ノ電の100年』 p.103
  2. ^ a b c d 『江ノ電の100年』 p.61
  3. ^ a b c d e f g 『江ノ電の100年』 p.58-59
  4. ^ a b c d e f g h 『江ノ電の100年』 p.62
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 「当方見聞録 第9章 車両に見る江ノ電の一世紀」 本形式についても解説されている
  6. ^ 『江ノ電の100年』 p.70
  7. ^ 『江ノ電の100年』 p.69
  8. ^ 『江ノ電の100年』 p.74
  9. ^ a b c d 『江ノ電の100年』 p.80-81
  10. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.80
  11. ^ 『江ノ電の100年』 p.77
  12. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.81
  13. ^ 『江ノ電の100年』 p.82
  14. ^ 『江ノ電の100年』 p.100-101
  15. ^ 『江ノ電の80年表』 p.28
  16. ^ a b c d e f g 『江ノ電の100年』 p.112
  17. ^ a b c 『江ノ電の80年表』 p.33
  18. ^ a b c 『江ノ電の80年表』 p.41
  19. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.372
  20. ^ a b 『江ノ電百年物語』 p.76
  21. ^ 『江ノ電の80年表』 p.17
  22. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.59
  23. ^ 『江ノ電の80年表』 p.18
  24. ^ a b c d e f g 『江ノ電の100年』 p.75
  25. ^ a b 『江ノ電の80年表』 p.23
  26. ^ 『江ノ電の100年』 p.374
  27. ^ a b 『江ノ電の80年表』 p.24
  28. ^ 『江ノ電の100年』 p.378
  29. ^ a b 『江ノ電百年物語』 p.81
  30. ^ a b 『江ノ電の80年表』 p.34
  31. ^ 『江ノ電写真集』 p.32
  32. ^ a b c d 鉄道省 『鉄道免許・西武鉄道・昭和16年』「江ノ島電鉄所属車輌譲受設計変更及び連結器省略の件」
  33. ^ a b 『江ノ電の100年』 p.60
  34. ^ 『江ノ電の100年』 p.60-61
  35. ^ 『江ノ電の80年表』 p.32
  36. ^ 『江ノ電の80年表』 p.36
  37. ^ 『江ノ電の100年』 p.76
  38. ^ a b 『江ノ電の80年表』 p.30
  39. ^ 『江ノ電の100年』 p.110
  40. ^ 『江ノ電の100年』 p.111
  41. ^ 『江ノ電百年物語』 p.79
  42. ^ 『江ノ電の100年』 p.114
  43. ^ a b 『江ノ電の80年表』 p.37
  44. ^ a b 『江ノ電百年物語』 p.75
  45. ^ 小林茂 『伊香保電車盛衰』 p.53
  46. ^ 運輸通信省『鉄道免許・西武鉄道(武蔵野鉄道)・昭和17~19年』「客車竣功の件」
  47. ^ 『江ノ電の100年』 p.111-112
  48. ^ a b c 『江ノ電の100年』 p.113


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