歴史のIF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:40 UTC 版)
「機動戦士ガンダム ギレンの野望」の記事における「歴史のIF」の解説
ターンが進行するにつれ、徐々に原作のシナリオに沿ったイベントが発生する。ここで選択肢が登場し、選んだ選択肢や兵器の開発の有無などによって正史通りに話が進んだり、逆にIF展開に派生することもある。双方の主人公とも正史通りだと一年戦争終盤で戦死している。このため史実エンド=バッドエンディングとなり、『ジオンの系譜』以降の作品では一年戦争後の戦いを描いた第2部に入れない。 史実死(エンド)は全てYES/NOの選択肢によるフラグで成立するので、史実と違う行動をとる、あるいは一部の陣営を除き、一定の条件を満たしたうえで史実と同じ行動をとると回避できる(後者は基本的に前者よりメリットが大きい)。 代表的な例として、ギレンの場合はソーラ・レイで父であるデギン・ザビを殺さない・あるいは嗅ぎまわってくるキシリアを逮捕する事で回避できる。レビルの場合はグレート・デギンを追い返すか、イベント前までに諜報部に投資し、一定以上の諜報レベルに達した状態でグレート・デギンを受け入れると史実死を回避できる。また、史実死以外にも歴史のIFは数多く存在する。代表的な2陣営のIF例は以下の通り。 ジオン公国側の場合、正史に従うと連邦軍のホワイトベース隊に自軍が撃破されるイベントが発生し、多くのパイロットが失われてしまう。それを防ぐためにV作戦探索を見送ったり、担当するシャアへの補給を絶ったりすると「シャアが行方不明になる」「連邦軍の技術力が向上し、アムロら優秀なパイロットとホワイトベースが実戦配備となる」といった弊害も生じる。逆にプレイヤーの選択次第ではホワイトベース隊を敗北させ、パイロットの消耗を食い止めることが可能となる。 一方地球連邦軍側の場合、正史に従うことでホワイトベース隊が敵を撃破するイベントが自動で起こることになる。これにより強力な敵側パイロットが登場しなくなるため、長期的には有利にゲームを進行できる。しかし、ジオン側ほどではないにせよマチルダ、ウッディ、リュウ、スレッガーといった優秀な将官・パイロットの消耗はある。ホワイトベース隊を解散させる機会は何度も与えられるので、「解散させずにララァ、シャリアといった強敵排除まで進める」か「解散するならどのタイミングか」は重要事項。ホワイトベース隊を解散させると通常のパイロットやユニットとして使用できるので、その面では楽になるが、敵側も同様に通常のパイロット等として登場することになる。グリプス戦役以降の戦乱では、0083関連イベントが終わる頃に連邦軍そのものが反体制組織であるエゥーゴと手を組む、史実どおりにティターンズに協力するかの選択肢が発生する。 その他、ジオンはEXAMの開発を中止するとマリオン・ウェルチが出現、アプサラスIIIの開発を断念するとギニアス・サハリンやノリス・パッカードが生存しアイナ・サハリンも残留、NT-1の追跡をしないとアンディが生存し、途中断念するとバーニィが加わった上で残るサイクロプス隊が戦列復帰、連邦の場合はアプサラス追撃を拒否すればシロー・アマダが残留・ホワイトベース隊を最初のルナツーの段階で解散すればリュウが生存、デラーズフリートのコロニー落としでシーマが取引に現れ、応じればシーマ隊の加入と共にコロニー落とし阻止確定など、さまざまなIF選択が存在する。ただし、ジオン側は折角生き残らせても第2部以降でごっそり敵勢力に寝返ってしまい、結局不利な状況に陥ることもある。 『アクシズの脅威』の本編シナリオでは最後にネオ・ジオン(シャア)が敵勢力として現れるがエゥーゴ(ブレックス)のみ、条件を満たせばネオ・ジオンが登場しない特殊なエンディングを迎えるIF展開がある。 いずれにしてもこれらの裁量はほとんどプレイヤーに委ねられており、シリーズの特徴となっている。
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